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契約前にITを使った説明があるって聞いたけど?

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2018年05月17日 23:11  マイナビ賃貸

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2017年から賃貸物件に限りスタートした「IT重説」。インターネット等を使用した重要事項説明のことですが、遠隔地や多忙な方のお部屋探しに役立つのではと期待されています。しかし、これには一定の条件があり、注意したい点も。事前に知っておきたい「IT重説」について不動産・住生活ライターの高田七穂さんに伺いました。

Q 契約前にITを使った説明があるって聞いたけど?

A 賃貸住宅の契約前に不動産会社と借り主との間で行われる重要事項説明のことですね。この重要事項説明が2017年秋から、賃貸住宅に限って、直接、顔を合わせて説明を受けるのと同じ状況が確保できる場合、テレビやパソコンの画面を通じて行ってもよいようになりました。


重要事項説明とは、不動産会社の宅地建物取引士という国家資格者が、物件に関する重要な事項を直接、対面で資料を読みながら説明するもの。借りる側からすると、契約書に印鑑を押す前の最後の内容確認の機会です。納得したら契約書に印鑑を押しますが、その後に「聞いていなかった」というのは通用しません。

重要事項説明でIT機器を用いることで、次のようなデメリットが解消されます。
●遠方で新しい暮らしをする場合、住まいを決めて再度、重要事項説明を受けるために遠方の不動産会社に行くのは時間と費用がかかってしまう
●仕事が忙しく、不動産会社に行く時間がなかなかとれない
●重要事項説明の用語が難しく、緊張してしまい、理解できない
●急なケガなどで重要事項説明のときに対応できない

ただし、IT機器を使って重要事項説明を行う場合は、図面などを映像で確認できる、音声をお互いに聞き取ることができる、事前に書類を送付しているなど、一定の条件があります。


注意点もあります。ITを使った重要事項説明の際に、音声や画像が途切れることがあります。IT機器やサービスの具体的な方法は定められていませんが、宅地建物取引士は重要事項の説明を開始後、映像が確認できなかったり音声が途切れたりしたときには、説明を中断し、状況が解消された後に説明を再開することになっています。

ですから、事前に機器の状態確認について、不動産会社と確認しましょう。時間帯や場所によって電波状態がかわることがあるからです。さらに、説明が始まっても、聞き取りづらい場合はすぐに「聞こえません」といい、中断してもらうようにします。再開の際には、少し前からもう一度はじめてもらいましょう。

また、スマートフォンで説明を受けたいと思う人もいるでしょうが、この場合、画面が小さく、宅地建物取引士の顔や国家資格証が見えづらいことがあります。できれば、画面が大きくはっきりとわかるサイズのものがよいでしょう。


さらにもう一つ。事前に必ず、宅地建物取引士の名前と印鑑のある重要事項説明書を送付してもらうことが定められています。ですから、期日までに必ず、書類を郵送してもらうようにしましょう。

なお、書類を送る際、PDFファイルをメールに添付するなど、メールなどを使う方法は認められていません。国土交通省には、「事前の重要事項説明書の送付が無かった」という声が寄せられており、これは不動産会社が宅地建物取引業違反となる可能性があります。書類を受け取ったら、事前にすべての内容に目を通しておくのも必須。質問がしやすくなるからです。


ITを使って重要事項説明を受ける際には、録音や録画がされることがあります。事前に借りる側から「録音や録画はされますか」と尋ねておくとよさそうです。また、残してもらいたくない個人情報がある場合は、「こういったことは個人情報に当たるので録音や録画を中断してください」と伝えましょう。不動産会社からも確認されることがあります。


高田七穂(たかだ なお):不動産・住生活ライター。住まいの選び方や管理、リフォームなどを専門に執筆。モットーは「住む側や消費者の視点」。書籍に『絶対にだまされない マンションの買い方』(共著)『マンションは消費税増税前に絶対買うべし!?』(いずれもエクスナレッジ)など。「夕刊フジ」にて『住まいの処方銭』連載中



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