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46年前からあった「若者の○○離れ」と、今起きている「お金の若者離れ」

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2018年05月20日 11:12  ねとらぼ

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ねとらぼ

写真「若者の○○離れ」はいつから始まった?
「若者の○○離れ」はいつから始まった?

 5月5日、朝日新聞に20歳の若者からの怒りの投書が掲載されました。



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 その内容は、若者の消費意欲が薄いことを表す「若者の○○離れ」の原因が、若者の意識の低下にあることは間違いで、いまの若者の低賃金からくる「お金の若者離れ」こそが、真の問題である……と語ったもので、ネット上にも大きな反響が広がっています。



 以下の表は、各メディアや国の機関などで実際に使われた「若者の○○離れ」を一覧にしたもの。「新聞離れ」「結婚離れ」といった、確かに離れている若者が多いと思わせるものに加え、「ケンカ離れ」「暴力団離れ」「覚せい剤離れ」などの、それは離れたほうが良いのでは……と思わせるものまで、その数は無数にあります。



【メディアなどに登場した「若者の○○離れ」一覧】



◆エンタメ:テレビ離れ、NHK離れ、新聞離れ、ラジオ離れ、映画離れ、美術館離れ、読書離れ、雑誌離れ、CD離れ、洋画離れ、洋画の字幕離れ、ファッション離れ、古典文学離れ、クラシック音楽離れ、演歌離れ



◆食:ビール離れ、酒離れ、日本酒離れ、焼酎離れ、たばこ離れ、コーヒー離れ、お茶離れ、ワサビ離れ、野菜離れ、カレー離れ、みそ汁離れ、フルーツ離れ、リンゴ離れ、和菓子離れ、ピノ離れ、缶コーヒー離れ、だし離れ、ガム離れ、昆布離れ、魚離れ、米離れ、牛乳離れ、おせち離れ、牛丼離れ、餅離れ、ドリンク剤離れ、カルシウム離れ



◆趣味:競馬離れ、パチンコ離れ、風俗離れ、クラブ離れ、宴会離れ、温泉離れ、カラオケ離れ、車離れ、スポーツカー離れ、バイク離れ、百貨店離れ、ブランド離れ、腕時計離れ、旅行離れ、海外旅行離れ、海離れ、外出離れ



◆スポーツ:五輪離れ、野球離れ、ゴルフ離れ、運動離れ、フィットネス離れ、スキー離れ、武道離れ



◆生活・カルチャー:方言離れ、地方離れ、祭離れ、マイホーム離れ、免許離れ、年金離れ、クレジットカード離れ、保健離れ、狩猟離れ、農業離れ、漁業離れ、科学技術離れ、献血離れ、介護職離れ、缶切り離れ、工場離れ、自動車整備士離れ、ものづくり離れ、理工系離れ、留学離れ、土木離れ、中小企業離れ、トラックドライバー離れ、選挙離れ、政治離れ、渋谷離れ、ジーンズ離れ、ネグリジェ離れ、和装離れ、タクシー離れ、信用金庫離れ、銭湯離れ



◆習慣:恋愛離れ、結婚離れ、セックス離れ、合コン離れ、AV離れ、ラブホテル離れ、「俺」離れ、バルス離れ、折込チラシ離れ、避難訓練離れ、クリスマス離れ、節分離れ、年賀状離れ、福袋離れ



◆IT・通信:LINE離れ、Tinder離れ、Facebook離れ、SNS離れ、ニコニコ動画離れ、PC離れ、2(5)ちゃんねる離れ、通話離れ、メール離れ、iPhone離れ、ローマ字(入力)離れ、固定電話離れ、



◆その他:中二病離れ、暴力団離れ、暴走族離れ、覚せい剤離れ、ケンカ離れ、宗教離れ、仏教離れ、日本離れ、夢離れ、モノ離れ、新品離れ、仕事離れ、友達離れ、原子力離れ



●「若者の○○離れ」が使われ始めたのはいつから?



 そもそも「若者の○○離れ」という言葉が最初に使われたのはいつでしょうか。あくまでこちらが調べた限りですが、いちばん古い記述では1972年8月号の『図書(岩波書店)』に「若ものの活字離れの元凶は教科書だ!!」という文題が見つかります。



 「若者の○○離れ」といえば最近のバズワードにも思えるフレーズですが、少なくとも46年前から使われていた言葉なのです。



 異彩イラストレーターとして活躍した、故・真鍋博氏によるその文章を読んでみると……テレビや週刊誌などの大衆文化を痛烈に批判し、正しい読書空間を取り戻せと強い調子で訴えるものでした。



=====(引用始め)=====



 いまの文化は“軽蔑の系譜”をもっている。テレビを見ても、ラジオを聴いても、週刊誌を読んでも、実にくだらないことを見せたり書いたりばかりしている。



(中略)つまりなんでもバカバカしいと軽蔑できる――見下せるものがこれらの番組の存在価値であり、それがまた文化の主流をしめていこうとしている。



(中略)電車のなかで吊皮にぶらさがって読める活字情報はせいぜい週刊誌かスポーツ新聞くらいのものである。だから最近の本は週刊誌化した本ばかりであり、つまりは読みすての本の山である。それは出版物というよりむしろ印刷されたゴミと呼ぶのにふさわしいしろものだ。はっきりいえば活字廃棄物である。



=====(引用終り)=====



 「若者を本嫌いにする環境が悪い!」とのフォローもされていますが、かなりの強い調子で新しい大衆カルチャーを攻撃し、正しい本のあり方への論述を展開しています。



 この次に「若者の○○離れ」という文題で書いている記事を確認できたのは、1977年3月の『創(創出版)』。「若者の“文字離れ”はなぜ起こる」という文題で、こちらもニューカルチャーをかなりの剣幕(けんまく)で批判しています。



=====(引用始め)=====



 今年成人式を迎えた年ごろを劇画世代というのだそうだ。粗悪な紙にびっしりつめこまれた一コマ一コマを、それこそ飛ぶようにめくってゆく特技を持つ。三国志(原文ママ)でもマルクスでもみんな劇画で読みとばす。その他種々雑多な知識は寝ころがっていてもテレビが教えてくれる。



(中略)その(文字離れの)もっとも象徴的な例が暴走族だろう。彼等の間ではほとんど、言葉による会話はかわされない。彼等は自分たちの乗りまわす車を通して、おたがいの気持を知り合う。ハイウェイをとばす爆音や警笛が彼等の唯一の会話だといえよう。だから車を降りた彼等は不無味なほどに押し黙っている。意思疎通の手段がないのだから、話のしようがない。



=====(引用終り)=====



 こちらも「記述問題が少ない、いまの学校教育が悪い!」と大人側へ厳しい目を向けながらも、テレビやマンガが台頭する現代を「言葉を大事にしない世」とみなし、暴走族がその象徴であり、「このままでは日本の文化は救いようもなく荒廃する」と結んでいます。 



 さらに同じ1977年の10月27日に、毎日新聞で「進む若者の“本離れ”」という記事で使われています。ここまで見る限りでは、「若者の○○離れ」という言葉は、最初は「若者の活字(本)離れ」あたりから使われ始めたと見て良さそうです。



 毎日新聞の記事は比較的理性的なものですが、その他2つは、感情を直にぶつけるような強烈な筆致の記事。「若者の○○離れ」という言葉は、当時はいま以上に、“若者の意識の低さ”を糾弾するものだったようです。



●「若者のお金のなさ」を実質賃金で見ると?



 先の朝日新聞の記事で叫ばれていた「若者のお金離れ」。果たして、現代の若者は以前と比べて、どれだけお金がないのでしょうか?



 それを確かめるため、民間給与実態統計調査結果の「1年勤続者の年齢階層別給与所得者数・給与総額・平均給与」に出ている年収(名目賃金)から、年平均の消費者物価指数を割って、実質賃金を算出しました。



 初任給ではなく、民間給与実態統計調査による年収を使ったのは、非正規社員が大幅に増えた昨今、こちらの方が実情に即していると思われるからです。



●20-24歳は1978年ごろと比べて横ばい



 まずは20-24歳から。最新2016年の年収(名目賃金)は258万4000円。実質賃金は258万6587円です。統計でいちばん古い1978年では、年収は170万3000円。これを実質賃金に直すと255万3223円。ほんの少しだけ2016年の方が多いです。



 ただ、その前年2015年の年収は252万5000円(実質賃金も同じ)で、1978年のものより低くなっています。これを見ると、【20〜24歳での比較では、ほぼ横ばい】と言っていいようです。



●35-39歳で、後れを取りはじめる……



 しかし、そろそろ賃金が増えてほしい35-39歳で比較すると、現代の世知辛さが浮き彫りになります。2016年の35-39歳は名目賃金が432万8000円、実質賃金は433万2332円とほぼ変わりません。



 対して1979年の35-39歳は名目賃金こそ313万4000円ですが、実質賃金は453万5455円。【2016年の方が20万円ほど少ない】のです。その前後の年も同様に、昔の実質賃金が現在のそれをやや上回っています。



 いまの企業では、昇給の伸びを抑えようとする流れが多く出てきています。もしかしたら、いまの20-24歳が35-39歳になるころには、年収はもっと下降線をたどっているのかも知れません。



●逃げ切れる世代? 55-59歳の実質賃金は……



 そして最後は55-59歳の年収を見てみましょう。



 2016年の名目賃金は493万6000円。実質賃金で見ても494万0941円です。これに対して、1978年の名目賃金は273万8000円、実質賃金は410万4948円。55-59歳では【逆に2016年の方が80万円以上も上回る】という結果に。



 昇給を下げる動きに飲み込まれずに定年を迎えられる、いわゆる「逃げ切れる世代」ということなのでしょうか。東京工業大学准教授の西田亮介氏によると、「年長世代の退職金を作るために若い世代の昇給が抑えられている」と言います。



●国民年金保険料は100円、大学授業料は3万6000円だった!



 若者が得られるお金は昔とほぼ変わっていない一方で、若者が支払わなければいけないお金は増えています。非正規社員が増え、払うべき人が多くなっている国民年金保険料。1978年度は2730円でしたが、2017年度は1万6490円と、約6倍にも上がっています。



 実は1966年の12月まで、35歳未満は保険料が100円でした。当時と2017年の消費者物価指数の差を考えても3.91倍なので、いまの391円にしか当たらないことになります。



 さらには大学授業料も国立大学が1975年度の3万6000円から、現在は53万5800円に。私立大学も同年度の18万2677円から、2014年度の水準で86万4384円にまで跳ね上がっています。これでは奨学金の支払いなども大変です(※1)。



※1:1975年当時と2017年の消費者物価指数の差は1.86倍ほど



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 「若者の○○離れ」という言葉は、単に若者がそれらから離れている事実のみを指す場合もあるので、一概に使用するのが悪いということではありません。ですがこの言葉が、消費しない若者を“皮肉って”使われる場合、「それにお金を使わないのは、若者の意識が低いわけではなく、必然なのです」と訴えたいところです。



 それと同時に中高年世代の「大卒初任給が非常に安かった(1970年の場合、実質賃金で12万6700円ほど)」「家族を育てる負担が大きかった」などの言い分も聞き、世代間の対話を深めていくことが理想的と言えるのかもしれません。


このニュースに関するつぶやき

  • なんか煽っているな!と思ったら、「ねとらぼ」って「ソフトバンクC&S社との合弁会社の設立を発表しました」って、現実的にチョンに喰われている会社ですね。
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  • パチンコ離れ⇒正しい判断だ!!
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