若い世代に人気のフリマアプリで、使用済みのコスメが続々出品されています。化粧水やクリーム、美容液などの基礎化粧品はもちろん、ファンデーション、リップ、アイシャドウさえも盛んに取引されています。「え?使いかけなのに売れるの?」 そう思うのも無理はありません。何しろ、肌につけるものですから。
■高いコスメは「お試し」したい
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でも、フリマアプリやネットオークションといった個人間取引をよく利用する世代なら、納得するかもしれません。フリマ利用者の主な年齢層は20代〜30代。彼女らには中古品への抵抗がほとんどありません。洋服やバッグも中古をどんどん活用するので、その中にコスメがあっても何ら問題ないのです。
しかも、新品なら数千円〜1万円超のコスメが、中古なら半額以下で買えてしまいます。つまり、お財布にも非常に優しいというわけです。
もうひとつの理由は「お試し感覚」。サンプルがあるコスメならまだしも、無い場合、一発勝負はちょっと…というのが買い手の偽らざる心情でしょう。高価なコスメは失敗したら大変です。そこで安い中古コスメを買い、自分の肌に合うのか、色は大丈夫か確認するのです。
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フリマアプリでは、幅広いブランドのコスメが取引されています。中でも、新品だと高価なコスメは人気です。中古だと安くはなりますが、やはりそれなりの価格で売買されます。
数百円の安いコスメも売りたい……。そんなあなたに、「セット売り」のワザをお教えしましょう。たとえば、アイライナーとアイブロウをセットにしたり、アイシャドウをまとめたりするのです。組み合わせるコスメは「自分だったら買うかな」の感覚で決めてOK。基本的に、買う側と自分の感覚が大幅にズレていなければ、コスメは売りやすい商品といえそうです。
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■使用済みコスメを売ってみよう
使用済みのコスメを売るときのポイントは、ズバリ残量です。買う側は「あとどのくらい使えるのか」を気にするからです。化粧水など中身が見えるコスメは写真で伝え、中身が見えないコスメは使用回数や使用期間を商品説明欄に書いておきます。「使用回数は10回くらいです」「2週間使いました」とあれば、何となくイメージがわきますね。
それと、大事な点ですが、ブランドだけでなく型番も書きましょう。アイシャドウやファンデーションといった色物は、同じブランドでも色が豊富。すでに自分が使っている定番色があることを考えても、型番検索は王道なのです。
コスメの付属品は一緒に出品してもいいですし、しなくても大丈夫です。むしろ、外した方がいい場合もあります。たとえば、ファンデーションのパフは使うと汚れます。クレンジングで汚れがキレイに落ちるならいいのですが、落ちないと写真の見栄えが悪くなるかもしれません。だったら、パフは外してファンデーションとケースだけを売るべきです。
■それでも大事な「買わない」という選択肢
使用済みコスメの売買では、「中古品であること」を互いに了承しなければなりません。もちろん、保管場所や開封してからの時間によって状態は違いますが、「劣化しているかも」という認識だけは共有しておきましょう。状態が悪すぎるものはトラブルにつながるので出品しないのが吉。状態が悪くなくても、「中古品なので、その点ご理解ください」と断っておく必要があります。
買う側としては、気になる点があれば出品者に確認し、場合によっては買わないという選択肢も用意しましょう。いくら安くても、肌を傷めたら本末転倒です。限定品などよほど珍しいものを除けば再度出品されるので、品切れの心配はほとんどありません。
フリマアプリやネットオークションでは、簡単にコスメが買えてしまいます。だからこそ、お互い注意しなければなりません。洋服などとは違って肌に直接つけるものなので、責任ある取引が望まれるところです。