元TOKIOの山口達也さんの一件は、お酒が深く絡んでいたことが連日のように報道されていました。一般的にも、「お酒にまつわる失敗」と聞いて身に覚えのある人も少なくないと思います。
お酒の席での失敗は、仕事にも大きなダメージを与える危険性をはらんでいますが、じつはプライベートでも取り返しのつかないことになる場合があるのも事実。最近は、お酒を飲んで酩酊しまうことが原因でパートナーに嫌がらせや迷惑行為を働くアルハラ(アルコールハラスメント)をしてしまう女性が増えています。
お酒を飲まないときはいつもどおりでも、酔っぱらうと「アルハラ妻」に変貌する女性は、日常的にストレスを抱えていたり、オンとオフの切り替えが上手にできなかったりする人に多くみられる傾向がある印象です。
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ひと昔前とは時代が変わり、社会で働く女性が増え、責任のある立場につくようになることで、ストレスをためてしまうのは男性だけではないのです。かつて、「お酒は男性のもの」という価値観が主流だった頃と比べ、今は女性がお酒を飲む機会が増えたのもたしか。仕事仲間はもちろん、夫婦や恋人同士でも気軽に飲みにいかれる環境があるのではないでしょうか。
ストレスがたまっている状況で、気ごころ知れた相手とお酒を飲んで悪酔いしてしまった場合、つい調子に乗って不平不満や暴言を口にしてしまう、ということもあるでしょう。それがエスカレートするとアルハラに発展しまうのです。
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実際に、夫婦問題でも、「アルハラ妻」が理由で離婚を考える夫もいます。
たとえば、夫婦で飲んでいるときに仕事の話題になり、スイッチが入ってしまった妻が、夫の仕事ぶりに対して次々と「ダメ出し」をしていった挙句、「そんなことだから、いつまでたっても偉くなれないのよ」「もっと稼げる人と結婚すればよかった」などと相手のプライドを深く傷つける暴言を放ってしまい、夫婦間に溝ができてしまったケースもあります。
ほかにも、酔った勢いで過去の恋愛遍歴を語りはじめた「アルハラ妻」もいます。「誰と、いつ、どんなことをしてきたか」を、お酒の勢いで自慢気かつこと細かく暴露しすぎた「アルハラ妻」は、黙って聞いていたはずの夫から「もうキミのことは信用できない……」と離婚を言い渡されてしまったのです。
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「酔っていたから」は言い訳になりません。それまでの結婚生活や人間関係などに決定的なヒビが入ってしまいかねないアルコールハラスメント罪の重さは、お酒を飲む人なら誰でも肝に銘じておきたいところですね。