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エヴァに宝塚にX JAPAN! 自由すぎる全国の「防災行政無線チャイム」を調べてみた

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2018年05月27日 11:42  ねとらぼ

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ねとらぼ

写真ユニークな防災行政無線チャイム、実は全国にいろいろあるんです
ユニークな防災行政無線チャイム、実は全国にいろいろあるんです

 夕方、町中に流れるチャイムの音楽といえば、「夕焼け小焼け」や「ふるさと」が定番ですよね。



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 小学生の頃、時間を忘れて遊んでいるときにチャイムが聞こえると「あ、そろそろ帰らなきゃ」と我に返ったり、友達とチャイムに合わせて歌って帰ったりした思い出がある方も多いでしょう。



 夕方に鳴っていたあのミュージックチャイム、実は行政によってそれぞれ個別に定めることができ、アニメ曲やJPOP、さらにはゆるキャラのテーマソングを流しているところもあるんですよ。



 今回はそんな個性的なミュージックチャイムを見ていきましょう。



●ミュージックチャイムの正体は「防災行政無線」



 夕方に流れるあのチャイムは、子どもに帰宅を促すことだけが目的ではありません。あのチャイムの正体は「防災行政無線の保守点検」。



 防災行政無線とは、行政が防災目的で流すことが許された無線のことです。野外スピーカーを用いているのが定番ですが、原子力発電所の近くや過去に大災害があった地方では、各家庭に受信機が配られることもあります。



 そして時報として夕方や朝昼晩に決まったミュージックチャイムを鳴らすことが、防災行政無線が正常に機能しているのかの点検にもなっているのです。



 おなじみのミュージックチャイムが正常に機能していれば、いつ災害が起きても避難勧告・気象警報などの重要情報の告知がスムーズにできるから大丈夫! というわけです。



●朝と夜に「残酷な天使のテーゼ」



 宮城県南三陸町では、朝6時と夜9時に防災行政無線からアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニングでおなじみの「残酷な天使のテーゼ」が流れます。



 作曲家の佐藤英敏さんが南三陸町出身とのことで、全国を見ても「残酷な天使のテーゼ」が流れるのはここだけなんだとか。



 エヴァファンにとってはうらやましい限りですが、朝6時に「残酷な天使のテーゼ」が響きわたる町というのもなかなかシュールかもしれませんね。



●夕方にウルトラマンが帰ってくる!?



 福島県須賀川市では、朝7時に「ウルトラセブン」、夕方5時半には「帰ってきたウルトラマン」のテーマ曲が流れています。朝からウルトラマンが流れてきたら一日元気に過ごせそうですよね。



 なぜウルトラマンが採用されたかというと、福島県須賀川市はなんとウルトラマンの故郷「M78星雲 光の国」と姉妹都市提携を結んでいるのです! 万が一、市に何かあってもウルトラマンが助けに来てくれそうですね。



 このミュージックチャイムを開始する直前の2014年1月14日には、ウルトラマンが光の国から須賀川市を訪れ、橋本市長にウルトラマンの音源を直接手渡しまでしてくれたんですよ。す、すごすぎる……。



 余談ですが、須賀川市・光の町の姉妹都市提携公式サイトでは光の町への住民登録もでき、須賀川市で光の町町長である「ウルトラの父」から光の町住民票までもらえちゃいます。



●夕方に「Forever Love」



 千葉県館山市では金〜日曜日・祝日の夕方5時に名曲中の名曲である「Forever Love」(X JAPAN)が流れます。



 X JAPANのリーダーYOSHIKIさんが館山市出身ということもあり、それを館山市の誇りにしようと市民有志が2012年(X JAPAN結成30周年)に「YOSHIKIさんを館山に呼ぶ会」を結成し、活動を続けていました。そして同年12月ついに防災行政無線チャイムへの「Forever Love」放送に至ったのです。ファンの熱意、おそるべし!



 そして記念すべき「Forever Love」放送開始は2012年12月24日、クリスマスイブでした。以来、花の金曜日と休日の夕方に「Forever Love」が流れているなんて、なんだかロマンチックですよね。



 ちなみに金〜日・祝日だけでなく、YOSHIKIさんの誕生日である11月20日にもこのミュージックチャイムを聞くことができます。



●夕方6時に「与作」



 北海道知内町では、朝7時に市オリジナル曲である「知内賛歌」、昼12時には「恋はみずいろ」、そして夕方6時に北島三郎の代表曲ともいわれる「与作」が流れます。



 北海道知内町は北海道の南端、津軽海峡に面した自然豊かな町ですが、演歌界の大御所北島三郎を育んだ土地でもあるのです。一日の締めくくりに流れる「与作」を聞くと気持ちもしゃんとしそうですね。



●朝昼晩に「すみれの花咲く頃」



 静岡県浜松市天竜区春野町では、宝塚の名曲「すみれの花咲く頃」が朝7時、昼12時、夜9時に流れます。しかも朝昼晩のチャイムのアレンジも変わるんですよ。



 春野町の出身である宝塚歌劇団の白井鐵造は、宝塚歌劇団の父ともいわれ、「すみれの花咲く頃」の作詞も手掛けた演出家でした。



 そのため聖地である春野町では、防災行政無線チャイムにこの歌が採用されているだけではなく、「白井鐵造記念館」が設立され、白井鐵造の愛用品や宝塚の愛用資料などの約600点が保存・展示されています。チャイムもとても可憐(かれん)で、聞くたびにさわやかな気分になれそうですね。



 ちなみに、福島県田村市大越町でも「すみれの花咲く頃」が流れていますし、今年2018年4月からは本家大本の兵庫県宝塚市でも放送を開始しました。これからも、宝塚ゆかりの地で、この歌を聞けるところが増えていくかもしれませんね。



●お祭りの時期限定! 「じょんから節」



 イベントのあるときや冬休みなどの期間限定で、防災行政無線の曲を変える地方もあります。



 石川県野々市(ののいち)市では「野々市じょんからまつり」が行われる7月限定で、夕方6時に「じょんから節」が流れます。



 「じょんから」は、「自安和楽(自ら案じて和やかに楽しむ)」のなまった言い方で、平安時代に「武士も百姓も手を取り合って、1つの和になって踊りあかした」という祭事が発端です。現代に残っているじょんから踊り自体は、室町時代に住吉宮で踊られていた御生贄踊(おにえおどり)が由来とも、江戸時代の浄瑠璃が由来ともいわれています。



 現在では、市指定無形民俗文化財として保存されているだけでなく、来場者3万人を超える「野々市じょんからまつり」の踊りとしても広く親しまれているんですよ。チャイムも聞いているとワクワクしてくるメロディです。



●市歌だけでなくゆるキャラのテーマソングを流すところも



 防災行政無線チャイムは、その土地の「市歌」などのオリジナル曲を流す地域もあります。そんな中、近年では「ゆるキャラ」のテーマソングを流す自治体も現れています。



 埼玉県ふじみ野市では夕方にご当地キャラクター「ふじみん」のテーマソング「羽ばたけふじみん」が、茨城県稲敷市では正午にご当地キャラクター「いなのすけ」のテーマソング「いいな! 稲敷いなのすけ」が防災行政無線のミュージックチャイムとして放送されています。



 ゆるキャラの曲ですが、夕方用のアレンジというのもあって意外としっとりとした味のある響きですね。



 こちらは正午に流れるとのことで、とてもかわいらしいです。



===



 自分にとってはすっかりおなじみの夕方のチャイムも、少し遠出をするだけで思わぬメロディに出会えることもあります。



 いつもより遠くまで旅をしたときには夕方までゆったりして、チャイムに耳を傾けてから帰るのも楽しいかもしれませんね。


このニュースに関するつぶやき

  • CS局「ファミリー劇場」で「帰ってきたウルトラマン」放送中。悠々と変態(動物の正常な生育過程において形態を変える)を続けるキングマイマイ登場の回。電車で現地に乗り込むMAT隊員。
    • イイネ!1
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  • 「X JAPAN」のタイトルだけ見て、「嵐吹くこの街がお前を抱く〜」というメロディが流れるのかと思った。
    • イイネ!40
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