全日本ラリー:「進化の早さに驚き」。前戦のトラブルを克服したトヨタが2戦ぶりの表彰台

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2018年06月13日 11:01  AUTOSPORT web

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JRCにトヨタが投入するTGR Vitz GRMN Rally
2018年シーズンのJRC全日本ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは、6月8〜10日に行われた第5戦『MONTRE 2018』に参戦。全ステージをトラブルフリーで走りきり、JN5クラス3位表彰台を獲得した。

 モータースポーツの厳しい環境下で『人を鍛え、クルマを鍛える』ことを目的に、2015年からJRCに参戦しているTOYOTA GAZOO Racing。スーパーチャージャーを搭載する『TGR Vitz GRMN Rally』を第3戦丹後ラリーから投入し、今回で3戦目となる。

 チームが挑む第5戦は、群馬県・嬬恋村を中心に開催されるグラベル(未舗装路)ラリー。17本のSSが設定され、SS距離は88.791km、総走行距離は461.954kmだ。

 2017年まではターマック(舗装路)ラリーとして開催されてきたモントレー。今年は2001年以来17年ぶりにグラベルラリーとして開催された。ドライバーの眞貝知志は「昨年までのモントレーとはクルマの走らせ方がまったく違います。気持ちのうえでは新しいラリーに参戦するつもりで走ります」と語り、ラリーに挑んでいった。

 初日、SS1でセカンドベストタイムを記録すると、SS2、3で連続ベストタイムをマーク。クラストップに浮上してみせる。しかし、午後のセクションではペースを掴むことができず、トップから15.2秒差の3番手に沈んだ。

 雨模様となった2日目、順位をキープしトラブルフリーで完走。第3戦ラリー丹後以来となる表彰台を獲得した。

 チーム監督の豊岡悟志は「眞貝選手、安藤(裕一)選手がグループR規定の車両相手に互角に競ってくれたのは非常に励みになりました」と語る。

「また、今回、宮本昌司チーフが最終日以外不在でしたが、中堅メカニックが普段以上の力を発揮しリーダーシップを取って一生懸命サービスを回している姿に成長を感じるとともに、任せる事の大切さを私も勉強できました。細かな点ですが、これも、いいクルマづくりにつながる私達の活動の大きな目的です」

 ドライバーの眞貝は、「ラリー前はライバルに対してまだ苦戦するかもしれないと予想していたのですが、ラリー序盤をリードする走りを見せることができました」とし、次のように続けた。

「TGR Vitz GRMN Rallyの進化が思った以上に早いことに、私自身も驚いています。ただ、このラリーカーは完成形ではありませんし、やれることは今後もたくさんあると思っています。相手にジリジリ離されてしまう場面もありますから、ライバルと同じレベルで戦い続けられるよう、これからも引き続きハードワークを続けていきます」

 次戦、JRC第6戦は北海道で行われる『2018 Sammy ARKラリー・カムイ』。グラベル5連戦の3戦目にトヨタも参戦する予定だ。

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