脳の冷凍保存サービスを提供するスタートアップ「Nectome」、値段は100万円から

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2018年06月17日 22:02  Techable

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皆さんは、人間を長期冷凍保存して未来で蘇らせるなんて話しを聞いたことがありませんか? 実は、そんな夢のような話しが、今実際にテクノロジーの力で現実になろうとしています。

今回は、それに関連して、人体ではないですが脳を長期冷凍保存し、更にその脳内の記憶を将来的にはクラウドアップロードすることの出来るサービスを提供予定の、Nectomeについて解説していきます。
シリコンバレー発のスタートアップ、Nectomeとは
Nectomeは、米・サンフランシスコのシリコンバレーにオフィスを構え、脳の冷凍保存を行い、将来的にその脳をデジタル化し、記憶や意識をクラウドにアップロードするサービスの提供を予定しています。

現在、テクノロジーの発展が著しいこの世の中で、我々がSF映画などで夢見た現実が、今実際に起きようとしているんです!本当に実現可能なのか正直怪しい一面もあるNectomeですが、実は共同創業者であるMichaelとRobert(Last nameはHPに載っていませんでした)は、MITで機械学習や人工知能について学んだエリート。

かつ、既に米国立衛生研究所から約1億円、AirbnbやDropboxにも投資実績のあるY combinator社から1200万円の投資を受けるなど、非常に将来的に期待されているサービスです。現在は、約25人もの予約リストが入っており、Y combinator社創業者のサム・アルトマンもそのリストに名を連ねているそうです。サービスの値段さて、気になる脳の冷凍保存のお値段ですが、約1万ドル(約100万円)となっています。金日成や金正日の人体を冷凍保存するのにかかる維持費が、年間約1億円以上と言われているので、それに比べるとかなりの破格と言えるでしょう。

また、将来的に自分の脳の意識や記憶がコンピューター上にアップロードされ、肉体はなくとも永遠の命を手に入れられると考えると、かなりコストエフェクティブの良いサービスと言えます。ただ、保存方法と関連して、顧客には1つだけこのサービスを享受する代わりに受け入れなければならない条件があります。それは、生物学的に死ぬことです。脳を冷凍保存するのであれば、必然ですね。脳の保存方法Nectomeは脳の防腐処理を施した上での保存を提案しています。同社が用いるのは、グルタルアルデヒドという薬品と不凍液を血管を通して新鮮な脳に流し込み、脳の微細な構造を安定化させます。次に、アルデヒド安定化冷凍保存(ASC)という技術を用いることで、数100年~数1000年は脳の保存が可能になります。そして、将来的に脳を解凍しスキャンさせ、コンピューターシミュレーションとして再生させます。
Nectome
【執筆者情報】

アメリカ・シアトルにてBig Picという国内外のスタートアップ情報を、学生目線から発信しているメディアを運営しています。現地シアトルで働く日本人や起業家へのインタビュー記事も多数あるので、是非御覧ください。
-URL-
http://seattle-gakusei.com/

このニュースに関するつぶやき

  • 災害で被災して溶けちゃったりしたら終わりだよね。そこまでして残す脳ってどんな中身なんだろう。儚いから命は美しいんだよ。
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