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なくせ「危険な避難所」=改善のカギはTKB−被災地支援の専門家提言

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2018年06月18日 07:30  時事通信社

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時事通信社

写真避難所シンポジウムで講演する榛沢和彦新潟大特任教授=5月28日、東京都文京区
避難所シンポジウムで講演する榛沢和彦新潟大特任教授=5月28日、東京都文京区
 健康の悪化や病気につながりかねない危険な避難所の環境を改善しようと、被災地支援に取り組む専門家らが声を上げている。復興庁によると、東日本大震災の災害関連死は3600人以上。5月に東京都内で開かれたシンポジウムでは、参加者が「悲劇を繰り返さないために、まずTKBから変えよう」と訴えた。

 TKBとは「トイレ、キッチン(食事)、ベッド」の頭文字を並べた略称だ。被災者の健康に直結することから、避難所・避難生活学会(会長・榛沢和彦新潟大特任教授)が優先的に対処すべき課題として挙げている。

 このほど、榛沢教授が監修した「いのちと健康を守る 避難所づくりに活かす18の視点」(東京法規出版)が完成。出版記念シンポジウムに寄稿者が登壇し、TKB改善を主張した。

 「暗く汚いトイレに行きたくないから、水分を取らず体調を崩す人が出る」と強調したのは、NPO法人日本トイレ研究所の加藤篤代表理事。日頃から仮設トイレの設営計画を作っておく重要性を説いた。

 食事面では、長期間にわたり、おにぎりやパンといった炭水化物中心のメニューが続く場合がある。国立健康・栄養研究所の笠岡宜代氏によると、調理用にガスが使えるかがバランスの良い食事の提供に影響する。「早期のガス復旧と、乳児やアレルギー患者らに対応した『特殊食品』の備蓄が必要」と話した。

 硬く冷たい床での雑魚寝はエコノミークラス症候群や低体温症を引き起こしやすい。これを防ぐためにはキャンプ用や段ボール製の簡易ベッドの導入が有効だ。一般社団法人オープンジャパンの草島進一理事は「国や自治体が備えておくべきだ」と提言した。

 書籍ではTKBの他に「母子」「在宅被災者」などの項目があり、生活再建の法制度や海外事情も掲載されている。榛沢教授は「今の避難所は避難者にも運営者にも無理を押し付けている」と指摘。「国民の声で改善につなげたい」と語った。 

避難所シンポジウムで展示された段ボール製簡易ベッド=5月28日、東京都文京区
避難所シンポジウムで展示された段ボール製簡易ベッド=5月28日、東京都文京区

このニュースに関するつぶやき

  • ☆ それ言っちゃあ倒れかけでも自宅が最も安全というお話。 避難所は緊急時の仮設所も同然。贅沢は言えん。存在するだけありがたいのだ。 まぁ、究極の選択だわな。
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  • ふざけてるコメントが多いけど、偶然にしてはびっくりなタイミング。どうぞ大阪の皆さんご無事てありますよう
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