山本彩、X JAPAN Toshlも絶賛したギタリストとしての特徴は? これまでのキャリアとともに考察

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2018年06月24日 07:01  リアルサウンド

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 6月21日に放送された『UTAGE!夏のリクエスト祭り』(TBS系)にて、Toshlと山本彩によるX JAPAN「Say Anything」が披露され、Twitterでトレンドに入るなど、大きな反響を呼んでいる。


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 山本は、昨年9月の放送で斉藤和義「歌うたいのバラッド」のギター弾き語りに挑戦。最後まで歌いきったのだが、途中で演奏が止まる部分もあり、悔しさから涙を流していた。そのリベンジとして、今年3月の放送で挑戦したのが、ゆず「いつか」の弾き語り。ブルースハープの演奏、音程を下げる演奏法のベンドが加わった前回より難易度の高いパフォーマンスとなったが、プレッシャーに打ち勝ち、見事完走。いつしか山本にとって、『UTAGE!』は前回の自分を超える挑戦の場となっている。


 今回山本に与えられたのは、「Toshlの超絶ボーカルを最大限に引き出そう」という課題。「Say Anything」は、1991年にX名義でリリースされた8枚目のシングル曲で、バンドの演奏と共に徐々に高揚していくToshlのボーカルが印象的なロックバラード。本番では、当時を凌ぐほどの絶叫に似たToshlの歌声に、山本が呼応するかのように力強いストロークでギターをかき鳴らしていく。まさに、互いの感情が一致したことで生まれた情熱のパフォーマンスだ。


 Toshlは、山本のギターを「何かひたむきさとか純粋さとかまっすぐな気持ちがそのままギターに乗って、それが儚くもあり、危うくもあり、逆に力強くもある」と評価し、「ロックのスピリットを出していくとそれに呼応するように、ギターで絡んできてくれて」「初めてのぶつかり合いでしか生まれないノリとパッションがあると思うので、大成功だったと思います」とパフォーマンスを振り返った。自身のInstagramでも山本とのツーショットと共に、「次世代担うアーティスト」「大切なこと思い出させて頂きました」と今回のコラボに刺激を受けたことをコメントしている。


 山本と言えば、2015年末の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で披露した「365日の紙飛行機」のギター演奏が、AKB48グループのファン以外にも広く認知される大きなきっかけとなった。それからは山本彩としてソロデビューを果たし、『ウタフクヤマ』(フジテレビ系)では福山雅治、奥田民生、宮田和弥(JUN SKY WALKER(S))と即興セッション、『FNS歌謡祭』(フジテレビ)では近藤真彦 with FNSマッチバンドの一人として高見沢俊彦(THE ALFEE)と肩をならべてギター演奏に参加。横山健(Hi-STANDARD)との対談がきっかけで購入したグレッチのホワイトファルコンをツアーで演奏するなど、様々な交流を経て、多くのミュージシャンが彼女の才能を認めている。


 今回のToshlとの情熱的なコラボ演奏を観ていて、思い出したのが昨年のツアー『山本彩 LIVE TOUR 2017〜identity〜』での、阿部真央が手がけたロックチューン「喝采」のパフォーマンス。そして昨年の『第7回 AKB48紅白対抗歌合戦』で榊いずみと披露した「失格」だった。「喝采」「失格」「Say Anything」を“情熱的”という言葉で一括りにするのは少し強引な話だが、山本彩に眠る血気漲るソウルが、様々なアーティストとの共演によって、顔を見せはじめているような気がしてならない。


 昨年は、2枚目のソロアルバム『identity』のリリースと全国ホールツアーを達成。今年春には、『METROCK 2018』に出演し、ソロアーティストとしてより高みへ歩みを進めた山本。例年では、毎年10月にアルバムのリリースがされてきた。今年のリリースはまだ発表されていないが、次の作品でもギタリストとしての新たな表情を見せてくれるはずだ。(渡辺彰浩)


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