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路面電車が3両同時に交差点ですれ違う! とさでん交通の奇跡「トリプルクロス」がすごい

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2018年07月11日 13:22  ねとらぼ

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ねとらぼ

写真「奇跡のトリプルクロス」が発生する高知市のはりまや橋交差点
「奇跡のトリプルクロス」が発生する高知市のはりまや橋交差点

 路面電車の奇跡の現象「トリプルクロス」がマジすごいぞ! と注目が集まっています。



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 その場所は、とさでん交通の路面電車が走る高知県高知市の「はりまや橋交差点」。もともとこの交差点の線路は「ダイヤモンドクロッシング」という珍しい軌道構造になっています。



 ダイヤモンドクロッシングとは線路が十字状(直交)、あるいはX字状(斜交)に平面交差(交叉)する地点のこと。交わった中央部がダイヤモンド形(ひし形)に見えることからこう呼ばれます。中でも直交ダイヤモンドクロッシングは、ここを含めて日本に3カ所しか現存していないといわれています(2018年7月時点)。



 この交差点へ、なんと路面電車が3両同時に進入することがあるのです。この現象が“トリプルクロス”です。



●奇跡の現象「トリプルクロス」とは



 はりまや橋交差点のトリプルクロスは、右折信号や左折信号が出ているほんの数秒間に、3両の路面電車が交差点に進入して実現します。



 はりまや橋交差点は、北が高知駅方面、南が桟橋方面、東が知寄町方面、西が県庁前方面。3両の路面電車はそれぞれ以下のように進みます。



・県庁前方面から、高知駅方面に左折する



・高知駅方面から、県庁前方面に右折する



・知寄町方面から、桟橋方面に左折する



 交通信号は、南北方向が停止信号+右折矢印が出ている状態。また、東西方向は左折信号が出ています。



 はりまや橋交差点は路面電車なのでクルマも当然通行します。桟橋方面側(南)から見ると、路面電車が左折した先の横断歩道に歩行者や自転車がガンガン横切っている姿も見えます。すごい、よくこれで事故が起きないな!



 トリプルクロスは「平日の朝8時12分頃」に起きる可能性があります。正常ダイヤでは発生しません。“ちょっとした運行状況の乱れ(遅延など)が発生したとき”にだけ起こることがあるのです。



●「トリプルクロス」名付け親のAさんに聞く:毎日のようにはりまや橋交差点を観察し、動画撮影に成功



 とさでん交通は2018年7月2日、自社のWebサイトでこの「トリプルクロスの奇跡」を大々的に紹介。とさでん交通に聞いてみると、これは狙って実現しているものではなく、地元の方が見つけたことで初めて知ったのだそうです。



 その地元の方とは、高知市の観光ガイドボランティア団体「高知SGG善意通訳クラブ」副会長のAさん。トリプルクロスの名付け親でもあります。トリプルクロス発見までの経緯とその思いを聞きました。



 Aさんはとさでん利用者。トリプルクロスが発生する平日8時12分頃にはりまや橋をよく通ります。「2両がすれ違う」ことは以前から気が付いていました。そして2017年8月頃、はりまや橋交差点でよく見かける鉄道ファンから「2両だけではなく、ごくまれに“3両”すれ違うことがある」ことを聞きました。



 それからAさんは、毎日のようにはりまや橋交差点を観察するようになります。2017年9月、ついに「トリプルクロス現象」を確認。証拠となる動画撮影にも成功しました。以前から気が付いていた2両がすれ違う路面電車と同じ時刻に交差点を曲がっていったもう1両は、自身がよく乗っていた車両。まさに灯台下暗しでした。



 撮影した動画を交差点に来ていた鉄道ファンに見せると、ほとんどの人が知らなかったことにも気が付きます。「もしかして、ほんの数人しか知らない奇跡の現象なのでは?」と思うようになります。そこで「ダイヤモンドクロス委員会とさでん・高知」としてYouTubeに動画を掲載。動画をきっかけに地方新聞などに取り上げられて広がっていったそうです。



●「奇跡のトリプルクロス」に出会うためのポイント



 そんな奇跡のトリプルクロス。どうすれば出会えるのでしょうか。



 キモは「知寄町方面から桟橋方面に左折する路面電車がわずかに遅れること」です。この路線は高校生の利用客が多いことに関連してきます。そのため、「夏休み期間中はほぼ起きない」ので「学校が始まった9月以降を狙いましょう」とのことです。



 また「雨の日はダイヤがかなり乱れるので、発見はほぼ不可能」。狙い目は「晴れた日」。晴れた日ならば「1週間に3回ほどは発生する。月に10回発見できることもある」ようです。



●とさでんの「珍しい外国電車」から興味を持つように



 トリプルクロスについて熱く熱く語るAさんですが、もともとはそこまで濃い鉄道ファンではなかったそうです。とさでんファンになったきっかけは、同社が保有する「外国電車」にありました。



 とさでんには、ポルトガル・リスボン、オーストリア・グラーツ、ノルウェー・オスロ出身の珍しい車両があります。これらの車両を貸し切って走らせることもできます。



 Aさんはボランティア関係のイベントを高知で開催することになり、何か面白い企画はないかと探していたところ、とさでんで外国電車の貸し切りができることを知りました。これをきっかけにとさでんファンとなり、とさでんに興味を持つようになりました。実は「トリプルクロスより、外国電車のことを書いて!」というほどに外国電車のファンになっています。



 はりまや橋のダイヤモンドクロッシングは、路面電車がいろいろな方向に曲がれる構造であることがすごいとAさんはいいます。高知方面からは3方向全てに、ほかの3方面からは直進と左折ができます。



 とさでんの路面電車貸し切りは、可能な限り走行ルートの要望に応じてくれる“喜ばしいフトコロの深さ”があるそうです。貸切ったときには、はりまや橋で乗り換えることなく高知のいろいろなところを回る夢のルートを体験できたそうです。



 この特殊な軌道構造を持つことが「奇跡のトリプルクロス」につながっています。とさでんは「以前から全方面で左折はできていたが、これだけではトリプルクロスは起こらないのですね。しかし2005年に高知方面からの右折レーンを追加したことで、トリプルクロスが起こる環境ができました」と話していました。



 「トリプルクロスが起こるのはたぶん世界でここだけ」(Aさん)。



 とにかく「はりまや橋交差点は(いろんな意味で)世界一ぃぃぃ」といってもよい、すごい交差点なのですね。



 なおトリプルクロス動画はYouTubeチャンネル「ダイヤモンドクロス委員会 とさでん・高知」やダイヤモンドクロス委員会メンバーのチャンネル「小梶陽一郎」でもたくさん公開。何回見ても「すげー」動画です。



(高橋ホイコ)


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  • 昔は街中いたるところにあったんやけどねぇ、直角平面交差。
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  • 動画が上がってたので見たけど何がすごいのか何度見てもわからなかった。”通”にしかわからない?
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