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「正面で捕る」は絶対? 逆シングル、米国との差感じた

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2018年07月13日 13:07  朝日新聞デジタル

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朝日新聞デジタル

写真三遊間の打球を逆シングルで捕ろうとする報徳学園の小園
三遊間の打球を逆シングルで捕ろうとする報徳学園の小園

 6月下旬、8年ぶり15回目の全国選手権出場を目指す報徳学園(兵庫)の練習は、ノックから始まった。


 軽快なステップで内野陣がゴロをさばく。遊撃手の小園海斗(3年)は、三遊間へ飛んだゴロにグラブをつけた左腕を伸ばした。


 逆シングル。球を素早く右手に握り替えると、ノーステップで一塁へ送球。「ぎりぎりでアウトにできるかどうかのプレー。これがきちんとできれば、幅が広がる」と言った。


 昨夏は2年生ながら高校日本代表に選ばれ、正遊撃手として世界大会に出場。今秋のドラフト候補に挙がる左打者は「日本一のショート」を目標に掲げる。


 その大会で「桁違い」と度肝を抜かれたのが、米国の遊撃手のプレーだ。「難しいゴロでもアウトにする。特に三遊間のゴロ。逆シングルで捕って、一塁にすごい球を投げていた」


 小園はあまり、「逆シングル」を意識したことがなかった。野球を始めた小学1年から「正面に入って捕る」と教わってきた。練習や遊びでも、逆シングルはほとんどやらず、本格的に取り組んだのは高校に入ってから。アウトにできる範囲は、確実に広がった。


 「色んな状況の中で、逆シングルの方がアウトになるならそっちを選ぶ」。そう話すのは、大リーグでも7年間プレーしたプロ野球西武の松井稼頭央だ。


 「日本と米国で、ノックの違いを感じた。米国では正面の打球を5分、逆シングルの練習を5分と、ローテーションで決まっていた。日本では逆シングルは『応用』という考えだけど、向こうでは当たり前」


 日本では古くから「正面で捕れ」「横着するな」という指導が根付く。松井は「それはそれで大事」とした上で、こうも言う。「正面に入って捕ることが目的じゃない。アウトにすることでしょ。そのためには逆シングルも必要。練習を始めるのは、早いに越したことはない」


 テレビやインターネットで大リーガーのプレーが簡単に見られるようになった今、日本の高校野球でも逆シングルやグラブトスをする内野手が増えてきた。


 5月の関東大会準々決勝。健大高崎の二塁手、大越弘太郎(3年)は二遊間寄りのゴロを逆シングルで捕ると、そのままバックハンドで遊撃手の小林大介(3年)にグラブトス。見事に併殺を完成させた。


 そんな華麗なプレーが、各地で始まっている地方大会、そして甲子園でも見られるかもしれない。(山口史朗、小俣勇貴)


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