既婚男性の家事・育児意識、30年で様変わり「夫も家事分担すべき」8割 4人に1人「仕事減らして家事・育児したい」

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2018年07月14日 09:01  キャリコネニュース

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博報堂生活総合研究所は7月2日、「家族30年変化」の調査結果を発表した。この調査は、1988年から10年おきに行なわれ、今回で4回目。今年2月上旬から3月半ばにかけて、首都圏在住の、20〜59歳の妻とサラリーマンの夫が同居する世帯を対象に実施し、630世帯1260人から回答を得た。

「夫も家事を分担する方がいいと思う」と答える人は、1988年時点では夫38%、妻60.4%だったが、2018年は夫81.7%、妻85.1%と、夫婦ともに上昇している。

また「夫も育児を分担する方がいいと思う」の回答率も、1988年時点では夫45.8%、妻67.6%だったが、今回は夫88.9%、妻94.%だった。夫の4人に1人にあたる25.1%が「仕事を減らしてでも家事・育児に関わりたい」とも答えており、男性の家事・育児意識が30年前と大きく変わっていることが判明した。

それでも夫が積極的に行っている家事は「ゴミ出し」のみ


とはいえ、夫の家事・育児の分担意識はこの30年で大きく変化したものの、実際の負担は妻に偏っている。日常生活の事柄で、夫、妻は普段どの程度参加しているかを項目別に聞くと、「食事のしたく」(妻97.1%、夫13.7%)、「食後の後片付け」(妻94.3%、夫19.8%)、「洗濯」(妻95.4%、夫11.1%)という結果だった。夫の参加率が比較的高い家事は「ゴミ出し」(妻68.3%、夫35.1%)のみだった。

夫婦の役割分担の理想は、夫婦共に「平等に分担」(夫20.2%、妻23.8%)、「その時にできる方がやる」(夫52.7%、妻64.8%)が多いものの、現実には「妻は家庭内の役割を、夫は家庭外の役割を担う」(夫69.7%、妻71.4%)という状態。理想と現実には大きなギャップがある。これらの影響か、「現状に満足している」人の割合は、夫が80.2%に対して妻が68.3%と、妻の方が低くなっている。

妻の3割「やりたい仕事を断念」しわ寄せは依然として大きく

冒頭でも紹介した通り、「外の仕事を減らしても、もっと家事や育児をやりたい」と答えた夫は25.1%だが、妻は19.8%と低い。むしろ、「家事や育児の負担を減らして、もっと外の仕事をやりたい」という質問に、17.5%の妻が肯定的な態度を示している。

「仕事と育児の両立のために、自分はやりたい仕事を断念しているところがある」という質問でも、夫が21.3%に対して妻が32.4%だった。

このニュースに関するつぶやき

  • 江戸時代は夫婦共働きだけど夫も料理をしたり家事をきちんとしていたそうな。
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