「週刊少年ジャンプ」が大ピンチ? 編集長が「柱が『ONE PIECE』しかない」と激白

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2018年07月15日 01:31  おたぽる

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おたぽる

集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトより

 7月14日発売の「週刊少年ジャンプ」2018年33号(集英社)は“創刊50周年記念特大号”。長い歴史の中で時代を象徴する大ヒット作品をいくつも生み出してきた「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)だが、現在ピンチに陥っているという。



 7月4日の「毎日新聞」で、「ジャンプ」の11代目編集長・中野博之氏がインタビューに答えている。その中で「ジャンプ」の発行部数が、ピーク時の94年に記録した653万部から200万部弱に減っていることについて言及。「雑誌が売れるためには『柱』になるようなすごい連載が3本必要だと言われます。ジャンプは『僕のヒーローアカデミア』『約束のネバーランド』『鬼滅の刃』などのヒット作を連載中ですが、コミックスで初版100万部クラスの連載は『ONE PIECE』だけ。あと2本『柱』を育てたい」と課題について語っていた。



 中野氏が語っている3本の柱とは、黄金期の「ジャンプ」でいえば『DRAGON BALL』『SLAM DUNK』『幽☆遊☆白書』の3作だろう。この3作が同時に連載されていた時期は、まぎれもなく「ジャンプ」は少年誌の頂点に君臨している。発行部数653万部を記録した1995年3・4号は、『DRAGON BALL』『SLAM DUNK』をはじめ、(※『幽☆遊☆白書』は94年32号で連載を終えている)、『るろうに剣心』『地獄先生ぬ〜べ〜』『ジョジョの奇妙な冒険』『ろくでなしBLUES』といった豪華すぎるラインナップだった。



 90年代中盤に入ると、『DRAGON BALL』『SLAM DUNK』の連載も終了するが、その後も『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!! マサルさん』『封神演義』といった人気作を輩出。90年代後半からは『ONE PIECE』『NARUTO -ナルト-』『BLEACH』という新たな3本柱をつくって再び安定期に突入した。



 しかし、14年に『NARUTO -ナルト-』が、16年に『BLEACH』が終了して柱は『ONE PIECE』だけに。その間に『DEATH NOTE』『黒子のバスケ』『暗殺教室』といった初版100万部クラスの大ヒット漫画はいくつか生まれたが、すでに連載が終了している。16年には、長寿作だった『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の連載も終了した。



 現在「ジャンプ」で最も長く連載しているのは『ONE PIECE』で、次は2004年からスタートした『銀魂』。しかしその後は『ハイキュー!!』『食戟のソーマ』といった2012年以降に連載が始まったものばかり(不定期連載の『HUNTER×HUNTER』をのぞく)。知名度や人気は『ONE PIECE』『銀魂』とそれ以外では大きな差があり、確かに柱となるには心もとない。



『約束のネバーランド』や『鬼滅の刃』、『Dr.STONE』など、読めば面白い作品はあるだが、この先、名実ともに大ヒットと言える作品を生み出すことができるのだろうか。新たな柱の登場に期待したい。


このニュースに関するつぶやき

  • その上でも信頼と後押しを欠かさないのが編集の仕事かもしれない、アニメ化を控えた作品もあるのだからそんな弱腰を見せないでほしいな。
    • イイネ!7
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