第159回直木賞に島本理生さんの「ファーストラヴ」 芥川賞に高橋弘希さんの「送り火」

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2018年07月18日 19:10  BIGLOBEニュース

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島本理生さんの「ファーストラヴ」

第159回芥川龍之介賞と直木三十五賞が18日に発表され、島本理生さんの「ファーストラヴ」(文藝春秋)が直木賞を、高橋弘希さんの「送り火」(文藝春秋)が芥川賞を受賞した。


直木賞を受賞した島本理生さんは1983年東京都板橋区生まれで、高校在学中の2001年に「シルエット」で第44回群像新人文学賞の優秀作を受賞しデビュー。これまで、「リトル・バイ・リトル」「生まれる森」「大きな熊が来る前に、おやすみ。」「夏の裁断」が芥川賞の候補作に、「アンダスタンド・メイビー」が直木賞の候補作に選ばれていた。「ナラタージュ」は、松本潤と有村架純の主演で映画化されている。


芥川賞を受賞した高橋さんは1979年青森県十和田市生まれで、2014年に「指の骨」で第46回新潮新人賞を受賞。これまで「指の骨」「朝顔の日」「短冊流し」が芥川賞の候補作になり、4回目のノミネートで受賞となった。


第159回直木賞は、上田早夕里さんの「破滅の王」、木下昌輝さんの「宇喜多の楽土」、窪美澄さんの「じっと手を見る」、島本理生さんの「ファーストラヴ」、本城雅人さんの「傍流の記者」、湊かなえさんの「未来」が候補作に挙がっていた。


第159回芥川賞には、古谷田奈月さんの「風下の朱」、高橋弘希さんの「送り火」、北条裕子さんの「美しい顔」町屋良平さんの「しき」、松尾スズキさんの「もう「はい」としか言えない」がノミネート。震災直後の東北を描いた「美しい顔」は、参考文献を記載せずに被災者の言葉などを無断で使用していたことが明らかになり、波紋を広げていた。

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