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子どもが突然、「ぜえぜえ」と呼吸がスムーズにできなくなって苦しむ喘息(ぜんそく)は、子ども本人にとってだけでなく、背中をさするくらいしかできないママにとっても、とても辛い病気です。
喘息の重い発作が急に起きてしまったときにはどうするのが一番良いのでしょうか?
喘息に詳しい仁友クリニック院長の杉原徳彦先生に、急な喘息の発作への対応方法について教えていただきました。
なぜ、喘息の発作が起きるのか、どんな病気なのかについては前回の記事 【喘息Q&A】 喘息はアレルギーの病気なの?原因と検査方法 #01 をご覧ください。
喘息の発作はいつ起こるかわかりません。むしろ夜間や休日など病院がやってないときに発作が起きることもあります。そういうときは、どうしたら良いのでしょう?
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気管支喘息は夜間に悪化するのが特徴で、病院がやっていないときに発作が起こることが多いです。
喘息の発作を抑えるには喘息治療薬の吸入器が必要です。
吸入器にはさまざまなタイプがありますが、2歳ぐらいまでの乳幼児は、スプレー式に噴霧した薬をタイミングよく吸い込むのが難しいので、普通の呼吸で吸い込めるマスクと霧化用の装置が一体化した「ネブライザー」という吸入器を利用します。
ネブライザーは、場所をとりますし、殆どの人が将来いらなくなってしまうものなのですが、お子さんが小さいうちはあると安心です。
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発作が起きたらそれを家で吸って、それで収まるようだったら、様子を見る。
1回やって30分くらい時間をおいて、もう1回やって、それをやってもダメだったら病院に来てください、と私は言っています。
ただ、嘔吐や意識がないなど症状が酷い場合はすぐに病院に行った方が良いです。
そうですね。結局、夜やっているところは総合病院しかありません。
まずは、そうならないように日頃から投薬や環境を整えることでコントロールしてあげるのが一番いいですけど。
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喘息の子どもに大切なのは、重い発作を起こさないことです。そのためにはどうしたら良いのかをうかがいました。
喘息の薬には、急な発作を押さえるときに使用する薬と、定期的に使用することで酷い発作を起きにくくする薬があります。
急な発作を抑える場合は「β2刺激薬」というものを使うことが多く、定期的に使用する薬は「吸入ステロイド薬」というものが使われますが、子どもの体質や症状によって、何をいつ投薬するかは異なるので、医師の指導のもとに使用していくことになります。
いずれも吸入器を使用するほか、飲み薬や貼り薬も使用します。
子どもの体質や症状によって、何をいつ投薬するかは異なるので、医師の指導のもとに使用していくことになります。
β2刺激薬は使いすぎると心臓に負担がかかることがあります。医師の指導に従って使用してください。
吸入ステロイド薬は、「ステロイド」と聞くとむやみに怖がる人がいますが、吸入で肺の中の気管支だけに作用するので、通常量の使用であって、吸入後のうがいさえ欠かさなければ、副作用の心配はあまりないです。
現在は、β2刺激薬と吸入ステロイド薬を同時に吸入できるように配合された薬もあります。
お子さんの場合は、小児科に行ってください。
重い喘息の発作は子ども本人も、見ている親も辛いものです。喘息の症状がみられるようなら、早めに小児科に行って相談してください。
次回は、「喘息がおきにくくなる体質改善の治療法」について、引き続き杉原徳彦先生に教えていただきます。
※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。
【画像】
※ Maria Sbytova, Laboko / Shutterstock
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