JR西日本、山陽本線の全線復旧は11月 - 各線区の再開時期明らかに

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2018年07月19日 05:02  マイナビニュース

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JR西日本は18日の7月定例社長会見にて、「平成30年7月豪雨」の影響で長期間の運転見合わせとなっている線区のうち、広島・山口エリアの運転再開見込みについて明らかにした。山陽本線の不通区間は11月中に順次再開予定となった。

西日本を中心に記録的な大雨となった「平成30年7月豪雨」はJR西日本の在来線にも甚大な被害をもたらし、現在も多くの線区で運転見合わせが発生している。同社が現時点で把握している被災箇所数は279カ所に及ぶとのこと。

広島・山口エリアでは、山陽本線で長期間の運転見合わせが見込まれる区間が発生したことを受け、在来線の不通にともなう特例措置として新幹線による代替輸送を開始。現在は山陽新幹線三原〜広島間・新岩国〜徳山間で代替輸送を行い、東広島駅では平日に1日あたり約6,000人が利用する状況となっている。呉〜広島間では災害時緊急輸送バス(朝夕の往復)・災害時緊急輸送船(平日朝のみ)の運行が始まり、山陽本線柳井〜徳山間ではバス代行輸送が行われている。

7月定例社長会見では、広島・山口エリアの運転再開見込みについて明らかにされ、山陽本線の運転見合わせとなっている区間のうち、山口県内の下松〜徳山間は8月1日、広島県内の瀬野〜海田市間は8月中旬に再開予定。9月末には柳井〜下松間が再開する予定で、これにより山口県内の山陽本線の運転見合わせ区間は解消される。広島県内の山陽本線の運転見合わせ区間も、10月中に白市〜瀬野間、11月中に三原〜白市間で再開予定とされ、年内には山陽本線の全線で運転再開できる見込みとなった。

○木次線・芸備線・福塩線一部区間は長期の運転見合わせ

広島県内の運転見合わせ区間では、山陽本線の他にも7月23日に芸備線下深川〜広島間、8月上旬に呉線坂〜海田市間、9月中に芸備線狩留家〜下深川間、11月中に呉線広〜坂間が運転再開予定。呉線三原〜広間は来年1月中に再開予定とされた。山口県内の運転見合わせ区間である岩徳線は10月中に全線で運転再開予定となった。

なお、岡山・福山地区では7月22日に福塩線福山〜神辺間が運転再開予定。現在は岡山〜金川間でバス代行輸送を行っている津山線も、8月上旬に玉柏〜野々口間の運転再開が予定されており、岡山〜津山間で列車の運転が可能となる。伯備線豪渓〜上石見間は7月19日からバス代行輸送を開始し、8月中旬に列車での運転を再開する予定。姫新線上月〜津山間、因美線東津山〜智頭間、芸備線備中神代〜備後落合間は復旧までに数カ月かかり、年内の運転再開を見込む区間とされ、バス代行輸送の実施が予定されている。

残る運転見合わせ区間である木次線出雲横田〜備後落合間、芸備線備後落合〜狩留家間、福塩線府中〜塩町間については「長期にわたり運転を見合わせる恐れがあります」とのことで、少なくとも1年以上の運転見合わせが見込まれる区間も。芸備線三次〜下深川間は7月23日から、芸備線備後落合〜三次間・福塩線上下〜塩町間も準備でき次第、バス代行輸送を開始するとしている。(上新大介)

このニュースに関するつぶやき

  • それ、思ったら山陽道は頑張ったよなぁ。昨日開通後はじめて通ったけど、また台風とか来たらやばそうなとこ多々あったけど
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