炎天下の車内で8時間半置き去りに 母親の“思い込み”で1歳児死亡(米)

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2018年07月20日 21:13  Techinsight Japan

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1歳5か月の男児が車内に8時間以上も置き去りにされた駐車場(画像は『ABC News 2018年7月16日付「1-year-old boy dies after being left in stifling hot car for over 8 hours」(WPLG)』のスクリーンショット)
車に乗せていた我が子を「うっかり」置き去りにして死なせてしまうという事故が先月に米オレゴン州で発生したばかりだが、今度はフロリダ州で母親が息子を保育園に預けたと思い込み、車中に忘れて死なせてしまうという痛ましい事故が起こった。『ABC News』『Metro』などが伝えている。

悲劇は7月13日、フロリダ州南部ブロワード郡ペンブロークパインズで起こった。1歳5か月の男児が、母親が運転してきた車の中に8時間以上も放置され死亡したのである。

エミリー・バードさん(34歳)はこの日、勤務先のメディカルセンターへ向かう途中でいつものように息子を保育園に預けるはずだった。ところが息子を「預けた」と思い込んでしまったエミリーさんは、保育園に寄ることなく勤務先へ向かい、炎天下の駐車場に車を止めた。

この日の外気温は34度。蒸し暑い車内は39度以上になっていたようだ。そんな中で男児はおよそ8時間半、放置され続けた。エミリーさんは勤務を終えて駐車場に戻っても、まだ車内の我が子に気付かず保育園へ「男児を迎えに」出向き、そこで男児が来ていないと知らされると自分が何をしたのか気付いた。

エミリーさんは慌てて車内に置き去りにした男児を連れて勤務先へ戻り、助けを求めた。医療スタッフらが男児の蘇生に尽力するも叶わず、午後5時頃に通報を受けて駆けつけたペンブロークパインズ警察と消防署が男児に心肺蘇生を試みるも再び失敗、その後男児は搬送先の病院で死亡が確認された。

一部メディアの報道によると、エミリーさん一家は自宅を改装中で友人宅に居候していたという。そのためエミリーさんは勤務先に普段とは異なるルートで来ており、環境や生活のルーティンが変わったことでかなりのストレスが溜まっていたようだ。

今回の件は悲劇の事故とされ、エミリーさんは今のところ起訴はされていない。米国安全性評議会では、子供の体温は大人よりも早く上昇し、内臓などの深部体温が40度に達してしまうと臓器機能が停止してしまうことを明らかにしている。ペンブロークパインズ警察は度重なる悲劇を受けて、このように注意喚起を促した。

「子供を車内に放置することは、季節を問わず危険な行為です。特に夏の間は数分もしないうちに車内の温度が上昇し、致命的となります。子供やペットを車内に放置したままにしていないか、駐車後は必ず再確認するようにしてください。」

なお『KidsandCars.org』によると、このたび死亡した男児は今年に入ってアメリカで暑い車内に放置されたことが原因で命を落とした24人目の子供で、フロリダ州では2番目の犠牲者になるという。アメリカ国内でもフロリダ州は、車内放置による子供の死亡率が2番目に多いとされている。

このニュースを知った人からは、「こういううっかりがなぜ起こるのかが理解できない」「世間が注意喚起しているにもかかわらず、こうした事故が繰り返し起こっている気がする」「どうやったら子供をそんなふうに忘れるんだろう…」「こんな事態はどんな言い訳も通用しないと思う」「事故とはいえ、母親の不注意で子供の命を奪ったも同然なんだから、起訴されて然るべきでは!?」「どれほど子供が暑い車内で苦しんでいたかを想像すると…あまりにも酷すぎる」といった声があがっている。

画像は『ABC News 2018年7月16日付「1-year-old boy dies after being left in stifling hot car for over 8 hours」(WPLG)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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  • 私も5年間保育園に送迎していたけど、子供を忘れるなんてなかったわ。
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