【コラム】 ネムリもサボリも王者、新チャンプ小堀佑介

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2008年06月18日 15:06  よりミク

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よりミク

 5月19日の「ボクシングの日」に、新たなスターボクサーが誕生しました。WBAライト級7位の小堀佑介(角海老宝石ボクシングジム)が、KO率90%という王者ホセ・アルファロ(ニカラグア)にTKO勝ち。世界的に層が厚いライト級で、初挑戦にしてガッツ石松、畑山隆則に続く日本人3人目の世界王者となったのです。  テレビ放送は衛星だけ、という世界戦にしては目立たない扱いでしたが、試合内容はとびきり劇的でした。小堀は2回、王者の右を受けてダウン。けれど果敢に反撃してしのぎきり、3回には左フックでダウンを奪い返します。渾身の連打を浴びせたところで試合が止められ、会場は興奮のるつぼに叩き込まれました。
WBA世界ライト級新王者・小堀佑介 写真提供:角海老宝石ボクシングジム
WBA世界ライト級新王者・小堀佑介 写真提供:角海老宝石ボクシングジム
   このような野性味あふれるファイトと裏腹に、小堀の性格はいたってシャイ。おまけに天然ボケで、付いたあだ名が「ネーチャーボーイ(自然児)」です。今後の目標は? という勝利者インタビューに「帰って寝たいッス」。ファイトマネーで買うのは「高級枕」と、とにかく寝ているのが一番の幸せだそう。  2000年に高校生ボクサーとしてデビューした小堀。千葉敬愛高校に入学当初は、吹奏楽部でコントラバスを弾いていました。しかし楽譜が読めず半年で退部。その後「女の子にモテたい」という思いからボクシングを始めます。  ところが師匠である田中栄民トレーナーが「少し眼を離すと、コボリはサボリになる」と嘆くほどの練習嫌いで睡眠好き。「ついつい寝てしまってトレーナーに、電話で『ころすぞ』と起こされました」(ブログ「コボリ日記」より)とあるように遅刻常習犯でもあります。  そんな小堀が変わったのは昨年6月のこと。日本王座と東洋太平洋王座を争った村上潤二選手が、試合後1か月足らずで急性心不全により急逝。試合が原因ではありませんでしたが、小堀は「村上選手のためにも世界王者になる」と遺影に誓い、練習に熱が入ったといいます。  知名度が低かったためか、キム兄似といわれるコワモテ(?)容姿のためか、世界戦前は警官から職務質問を受けたことでも話題になりました。世界王者となった今では、地味ながらも知名度アップ。大好きなのに借りにくくなるのでは? と東京スポーツ新聞社がアダルトビデオ25本を差し入れ、その模様を掲載しました。スポーツ選手では松井秀喜以来という「快挙」です。  こうなると恋愛もお預けでしょうか。並はずれて口べたな自然児には、人付き合いとボクシングとの両立は難しいらしく、当面は結婚も交際もナシでいくと宣言していました。「モテたい」思いで始めたボクシングでしたが・・・・・・ゆっくり寝ているヒマもないのかもしれません。ネーチャーボーイが檜舞台でシンデレラボーイとなれるのか? 今後の活躍が楽しみです。(編集・執筆/mixiニューススタッフ) ■関連サイト 小堀佑介オフィシャルサイト http://www.boxing-kobori.com/main.cgi 角海老宝石ボクシングジム公式サイト http://www.kadoebi.com/boxing/ 田中栄民の徒然なるまま日々のこと http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kadoebi1/category/1 エビ☆ログ 角海老宝石ボクシングジム公式ブログ http://ameblo.jp/kadoebi/entry-10105630672.html 世界戦を企画した藤森健一プロデューサーのブログ「ボクレポ」 http://boxing12.exblog.jp/ その他のよりミク記事: ・【コラム】 「万」は「千」を超えるか? 奈良キャラクター騒動 ・【コラム】 夏フェスに異変 ライジング・サンとロック・イン・ジャパンの確執 ・【コラム】 薬で治す? 話題のむし歯治療 【よりミクとは?】ちょっと気になるあの話題、巷でウワサのあの商品をニューススタッフが調査し、コラムにしてお届けします。「より道」感覚で、ニュースとはひと味違うコンテンツをお楽しみください。

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