【医師監修】子どもの夏風邪を予防するための超簡単な「生活習慣」6つ

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2018年08月06日 21:42  &Mama

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source:https://pixta.jp/

毎年夏になると、子どもが夏風邪にかかって冬の風邪以上に苦労する場合があります。


これらの夏風邪は、実際には「ヘルパンギーナ」や「手足口病」、プール熱の名で知られる「咽頭結膜熱」などの感染症の場合があります。細菌ではないウイルスによる感染も多く、ウイルスの場合は医者にかかっても特効薬がなく、対症療法で自然回復を待つしかありません。


せっかくの夏休みに親子ともに家の中でじっと過ごす毎日になったら、ちっとも面白くないですよね。


そんなことにならないよう、今すぐできる6つの感染予防ポイントを医学博士・川上智史先生の監修のもとご紹介します。



▼ウイルスや細菌を近づけないための工夫

感染症を予防するには、原因となるウイルスや細菌を体内に入れないことです。前述のようにウイルスに対しては特効薬がほとんどないので、とにかくウイルスをなるべく遠ざける努力が必要です。


1:今まで以上にこまめな手洗い・うがい

夏風邪は、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる、「飛まつ感染」が大きな原因のひとつに挙げられています。


今までよりもっとこまめに手洗いやうがいをして、ウイルスを体の中に取り込まないようにしましょう。手洗い・うがいは、多くの感染症に共通する重要な予防策です。


2:今まで以上に徹底的なトイレやおむつ交換後の手洗い・うがい

身体にできた水疱の内容物や便の中のウイルスが、手を介して口や眼などの粘膜に入って感染するケースも多く見られます。


しかも、症状が治まった後、2〜4週間は便などからウイルスが排泄されます。そのため、トイレやおむつ交換の後は、今まで以上にハンドソープを使用した手洗い・うがい薬を使用したうがいを徹底しましょう。


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3:今まで以上に頻繁なタオル交換

夏風邪のウイルスは、多湿な環境を好みます。家族に患者がいる場合、また幼稚園、保育園などの集団生活の場では、トイレや洗面所のタオルは使い回さず、こまめに交換しましょう。


また、予防のために、まだ病気の人が家族にいなくても家庭のタオルは共用にしない方が無難です。


4:咳エチケット

飛まつ感染を防ぐため、お子さんには”咳エチケット”を教えていきましょう。例えば、次の3つなら、幼稚園に通い始めた子どもにも理解できるはずです。



(1)咳が続くときはマスクをつける
(2)咳やくしゃみの際にはティッシュなどで口や鼻を押さえる
(3)咳やくしゃみが他の人に直接かからないようにする



もちろん子どもに教えるだけでなく、親がこのような行動を心がけることが大事です。


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▼免疫の低下を避けて感染症にかかりにくい身体になる

免疫の低下も、夏風邪の原因のひとつと言われています。とりわけ睡眠不足など生活習慣の悪化は、大きく影響します。免疫の低下を防ぐ方法を見ていきましょう。


5:睡眠時間をしっかりとって、冷えすぎにも注意する

夏の寝苦しさから、夜ぐっすり眠れていないお子さんはいませんか? 睡眠不足によっても免疫は低下します。よく眠れていない場合は、昼寝の時間をしっかりとるようにしましょう。


また、エアコンによる冷えも免疫を低下させます。夏場の商業施設や映画館は、エアコンの効きが強すぎることもよくあります。羽織ものを用意するなど、冷えすぎから身体を守るようにしてください。


熱中症が気になるくらい外が暑ければ、適温にして水分補給をするように心がけましょう。


6:乳製品の摂取

チーズやヨーグルトなど乳製品には、免疫を活性化する動物性たんぱく質が多く含まれています。
用意するのに、手間もかかりません。子どもたちの朝食やおやつとして、習慣的に食べさせましょう。今の季節なら、凍らせたヨーグルトも喜びますよ。



▼子どもだけでなく、大人もかからないように努力する

夏風邪=子どもの病気のイメージが強いですが、子どもから大人へと感染し、重篤化するケースもあるようです。


そのため、子どもだけでなく、大人も気を付けないといけません。大人は「子どもの食べ残しを食べない」などの注意をして、家族全員で予防策に取り組み、今年の夏は風邪をひかないで元気に過ごしたいですね。



【監修者・医学博士 川上智史 先生のコメント】



ここで紹介した対策は夏風邪に限らず一般的な風邪のみならず、さまざまな感染症の予防にも重要で基本的なことです。秋から冬になればインフルエンザなど死に直結してしまうような恐ろしい感染症も流行ってきます。常にこれら予防のことを意識して、菌やウイルスに負けない身体づくりをしていくことが重要です。




text:香川妙美
ママライター。教育機関、自動車関連企業での広報職を経て、現在はフリーライターとして活動。カフェやパティスリーなど飲食関連の執筆が多い。趣味は、ハンドメイド、テーブルウェアの収集。仕事で出合ったおいしいものを誰かに紹介することも好き。プライベートでは男児のママ。


(2016年8月1日の記事を再編集して掲載しています)



※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。


【参考・画像】
※Satoshi KOHNO, よっしー, tkc-taka / PIXTA(ピクスタ)


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