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『dele』作品の質を支える音楽 主題歌なく“ハードボイルド感”演出

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2018年08月11日 07:40  ORICON NEWS

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写真山田孝之&菅田将暉がW主演を務める金曜ナイトドラマ『dele』 (C)テレビ朝日
山田孝之&菅田将暉がW主演を務める金曜ナイトドラマ『dele』 (C)テレビ朝日
 週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』が発表する、視聴者によるドラマ満足度「ドラマバリュー」で初回満足度1位を記録した、テレビ朝日系深夜ドラマ『dele』。デジタル遺品をテーマに据えた先進性と、山田孝之、菅田将暉という人気・実力を兼ね備えた2人の競演がどんな化学反応を生むのか予想がつかず、さらなる期待値を高める要因になっている。

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◆デジタル遺品を通し、人の死の理由を垣間見る物語を劇伴が見事にサポート

 物語自体も、名だたる作家・シナリオライターが、デジタル遺品の消去を依頼した人たちのそれぞれの人生を丁寧に描き出す。84ptを記録した第1話の出来は特に見事。

 坂上圭司(山田孝之)と真柴祐太郎(菅田将暉)が、圭司の姉である坂上舞(麻生久美子)の計らいで出会うこと。圭司の職業がデジタル遺品の削除業務であること、障がい者である圭司と、祐太郎の仕事の振り分け、依頼者との契約を忠実に守ろうとする圭司に対し、祐太郎はとにかく人に優しい人物であることなど、ストーリー上必要なすべての条件を物語に織り込みながら、1つのデジタル遺品処理も終了させるという、離れ業のようなストーリーを展開させた。

 こうして第1話を乗り切ったことで、今後の展開は依頼者の人間ドラマへとシフトしていくことになるだろうが、そこで欠かせないのが音楽だ。デジタル遺品を通して、人の死の理由を垣間見るストーリーは、デジタルとアナログ、ドライとウエット、光と闇といった2項対立のなかで成立している。それを劇伴音楽がとても上手にサポートしているのだ。

◆Twitter上でも「音楽」にまつわるつぶやきが多数

 ドラマの劇伴音楽に詳しい、ポップカルチャー研究者の柿谷浩一氏(早稲田大学総合人文科学研究センター招聘研究員)は、『dele』の音楽について次のように語る。

「最近の深夜ドラマでは、オープニング曲やエンディング曲などを複数入れ込むこともめずらしくありませんが、このドラマは主題歌がないのが特徴。そのことで、視聴者はいやおうなく劇伴音楽と物語を強く結びつけて観てしまいます。音楽を担当しているのは、『スニッファー嗅覚捜査官』(NHK)などを担当した岩崎太整氏と、ベテラントラックメーカーのDJ MITSU THE BEATS。

 彼らが作り出すJazzyな雰囲気が、本来は探偵ものでないはずのこのドラマに、ハードボイルドさを加えています。“緩急”があまりない均整の取れた音楽のテンポは、向き合う業務の精緻さを伝える一方、物語のピークでは“盛り立て過ぎず、ジメジメも押しつけもない”、バランス感覚に富んだ世界観をサポート。さらに、喧噪の日常世界とは距離を置く、死をめぐる物語としての、ほどよい厳粛さも描き出している点で出色の出来だと思います」

 ツイッター上でも、「音楽にキャスト、世界観、すべてがヤバい」といったつぶやきや、岩崎太整氏、DJ MITSU BEATSへの称賛の声を数多く目にする。ストーリーを味わうときは、ぜひ音楽にも注目してもらいたい。

このニュースに関するつぶやき

  • まさかマーラーが出るとは思わなかった。 今期は「dele」と「『義母と娘のブルース」を楽しみに観てます♪
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  • 圭司が用意した5本のバラの意味が「あなたに出会えて嬉しい」はグッと来ましたな(*TーT)b
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