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遅かりし石破茂氏の総裁選出馬宣言 頼みの綱は小泉進次郎、純一郎親子

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2018年08月11日 12:22  AERA dot.

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写真自民党総裁選へ出馬表明した石破茂氏 (c)朝日新聞社
自民党総裁選へ出馬表明した石破茂氏 (c)朝日新聞社
 ようやく自民党総裁選(9月)への出馬を表明をした石破茂元幹事長。8月10日に開かれた会見場へ行くと、入り口でカラー写真入りのポスターのようなものを渡された。石破氏の姿の上に「正直、公正」とでっかい文字。

 会見場にはざっと200人くらいの報道陣があふれ返り、熱気に溢れた。

【写真】カギを握るこの人の動向

  机の前には石破氏1人が座り、1時間20分を超えるロング会見となった。ポスターの意味に関する質問が出ると、

「正直、公正でありたいと心がけてきた。私自身、ご批判をいただく声に内心じくじたるものが常にある」

 安倍晋三首相の森友・加計疑惑で、政治に対する信頼が失われたことについてはこう述べた。

「スキャンダルで予算の審議がいろんな不祥事の追求にさかれなければならず、それで予算が成立していくのが正しいとは思わない。予算の審議とスキャンダルは切り離していく必要がある」

 首相夫人の安倍昭恵氏について、「テレビなどで『首相夫人の位置づけがあやふやだ』と言われている」と直球の質問が出ると、かたずを飲んでその答えを見守った。

 石破氏は静かにこう口火を切った。

「『公人なのか私人なのかどっちだかよく分からないね』ということはあってはなりません。プライバシーに対する過度な侵害はあってはならず、総理のご夫人であれ誰でも一緒だと思います」

 とプライバシーの尊厳を守りつつ、

「国民の税金を使っていろいろな対応をしているのだから、純然たる私人とはいえない。公の色彩を帯びることが大きいと考えています」

 と、指摘した。

 話は先輩議員から教わったことにも及んだ。

「保守とはおのれに厳しく、身内に厳しく、ほかの方々に寛容であるということ。そういう保守でありたいと願っている」

 前日、党内第3派閥の竹下派(55人)が事実上の自主投票とする方針を決めた。竹下派参議院議員(21人)は石破支持でまとまる。このことについては、

「石破包囲網。石破を支持したら冷や飯、冷遇と報道される中、決然と参議院の平成研が石破支持を表明してくれたのは、厳しい時こそ何よりもありがたい。竹下恒会長とは30年以上のつきあいがある」

と、この時ばかりは、感謝の言葉がほとばしり出た。


 安倍首相との一騎討ちと見られるため、会見では、厳しく追求する質問はほとんど出なかった。無投票で総裁選がないという事態はつまらないという多くの思いがあるからかもしれない。

 石破氏と30年来の付き合いがあり、著書「石破茂の日本創生」のある作家の大下英治氏は、親しくしてきたがゆえに辛口で「本当は出馬表明がちょっと遅過ぎるね」などと本誌に語った。

「かなり前から総裁選に出るのが決まっていたんだから、もっと早く表明して、『安倍政権はこれでいいのか』と国民や党員に訴えるべきだった。遅くなった分、不利。今は大臣でもなんでもなく、政権からしばらく遠ざかっているんだから、主張が浸透するのに時間が足りない。永田町では安倍一強と言うけれど、みんな権力にひれ伏しているだけなんです。ポストが欲しいから媚びているだけ」

 テレビ局や新聞社が毎週行なっている世論調査で、「次の総理には誰がいいか」という質問項目では、毎回、石破氏、安倍首相、小泉進次郎筆頭副幹事長の三つどもえ。石破氏がトップのこともしばしばあり、国民からの人気は高い。

 石破氏が自民党総裁選への立候補するのは2008年、12年に続いて3回目。12年の総裁選では、党員・党友の地方票で165票、全体の55%をも獲得し、安倍首相を圧倒。安倍首相は石破氏の半分の87票だった。1位の石破氏と2位の安倍首相の決戦投票で、国会議員票を多く集めた首相が勝利した。

「この時は民主党政権で、自民党がまだ野党の時だったからね。石破さんの強い県は地元の鳥取県、山形県、徳島県、高知県の4つの県。こられの県ではすべての持ち票を獲得した。安倍さんは徹底して自分を批判する人を打ちのめす。今、この4つの県を警戒し、狙い打ちしているんです」(大下氏)

 総裁選は地方党員票(405票)と国会議員票(405票)とで決まる。安倍首相は国会議員票の8割弱を固めていて、石破派(20人)は竹下派が自主投票を表明し、竹下派参議院(21人)の支持を得た。その他5派閥と竹下派の衆議院議員の多くは安倍支持にまわる見通しだ。


「石破さんに『あなたはもう少し、永田町の国会議員たちとつき合いなさい。政策だけでは政権が取れないんだから、もっと人情を通じさせる必要がある』と言ったことがある。石破さんはお酒が強いんだからもっと人づき合いができるはず。ところが、本人は『そうなんだけど、私は……』とためらいがあるようだった。本人は夜飲みに行くより、コツコツ勉強していたいタイプなんだ」(同前)

 石破氏にとって、小泉進次郎氏から支持を受けるかどうかが大きなポイント。小泉グループだけで議員が約30人おり、影響力は多大だ。前回の総裁選では石破氏に一票を投じた進次郎氏の動向は気になる。

「進次郎は前回、投票前に石破支持を明らかにしようとしましたが、周囲の反対でできなかった。結果的には投票し終わってから石破さんに投票したことを明らかにした。進次郎は3年後の総裁選に出馬することを狙っている。だけど、次のことを考えても、安倍さんに投票することはあり得ない。どちらに投票したかは本人が語らないままになる可能性もある」(同前)

 大下氏は起こりうる可能性としてこう表現した。

「万々が一だけど、進次郎が投票前に石破に入れるということを明らかにしたら、無派閥の議員(73人)の中にも一緒に動く人が出て、そのときは石破票がどっと入るでしょう。党員票に大きな影響を与え、安倍首相といい勝負するところまでいける」

 安倍首相が9月の総裁選に勝利したとしても、前途多難ではあるという。

「安倍さんは3期目になるけど、さすがに4期目はない。それに森友・加計疑惑で説明責任を果たせという、国民の不信感が大きいから、3期目の終わりには安倍さんは力を失う可能性がある」(同前)

 そうなると首相の地位を禅譲するどころではない。

「だから、進次郎にとってはこれまでに大臣経験がなく、経験不足がネックとなっている。安倍陣営もそこは心得ていて、進次郎さんに自分を応援すれば大臣ポストがあるということくらいささやいているのではないかな」(同前)

 石破氏は記者会見で、進次郎氏の父・小泉純一郎元首相に触れた。


「政治的に全く対する立場であった小泉純一郎総理は私を防衛庁長官に起用した。人事はかくあらねばならないと思いました」

 偉大な首相の一人というような口ぶりだった。

 それにしても、その他の立候補をとりざたされた候補たちはどうなってしまったのか。

「総裁選立候補を見送った岸田文雄政調会長は、もう、安倍さんから禅譲もしてもらえないと思います。安倍さんが勝負の時のギリギリまで逆らって出馬を模索したんだから。野田聖子総務相はこのままだと、出馬できる20人の推薦人が確保できないのではないか」(大下氏)

 圧倒的有利と言われる安倍首相の死角はないのか。石破氏の勝利の可能性はないのか。

「石破さんには首相になれる道筋として一つだけ望みがある。それは来年予定されている統一地方選で自民党が負け、夏の参院選でも自民党が大敗すると、安倍首相が退陣し、再び総裁選が行なわれるという可能性がある。もしそういう事態になれば、竹下派が再び一気に動き、石破政権が誕生するでしょう」(同前)

 そういう展開になるためにも、今回の総裁選は石破氏にとっては、とても大事なものになる。小泉元首相は3度目の総裁選で勝利した。何度か落ちることは経験値にもなると大下氏はいう。

「石破政権誕生のためには、今回できるだけいい勝負をしておく必要があるから、石破さんは必死だよ。地方票の半分くらい取っておく必要があるでしょう」

 一寸先は闇と言われる永田町。石破氏のロマンは開くのか。(本誌・上田耕司)

※週刊朝日 オンライン限定

このニュースに関するつぶやき

  • 虚しさ漂う願望記事。 書いている記者も、石破はありえないというのを確信していても、「朝日新聞の意向」に従って書いているのが行間からにじみ出るよいしょ記事(笑。
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  • ロマン?どこが?
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