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「安置所に自分の患者が」=歯科医、涙抑え身元確認−厚真町・北海道地震

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2018年09月14日 06:00  時事通信社

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時事通信社

写真経営する歯科医院の前で黙とうする吉住彰郎さん=13日午後、北海道厚真町
経営する歯科医院の前で黙とうする吉住彰郎さん=13日午後、北海道厚真町
 「遺体安置所には多くの自分の患者がいた」。北海道を襲った地震による土砂崩れで36人が亡くなった厚真町で歯科医院を営む吉住彰郎さん(47)は、警察からの依頼で犠牲者の身元確認作業に携わった。歯型や治療痕が生前の特徴と一致するかどうか調べるためだが、「顔が分かっている分つらかった。でも、誰かがやらないといけない」と、遺体に向き合ったという。

 厚真町に歯科医院は二つだけ。カルテを持ち、遺体安置所となった児童会館の建物に入ると、黒い袋に包まれた多くの見知った顔があった。

 医院に長年通っていた女性の変わり果てた姿もあった。「傷だらけで、口の中に土砂が入り込んでいる人もいた」。息を吸い、あふれそうになる涙を抑えた。

 「何かをやっていた方が気が紛れる」と、すぐに地元商工会のメンバーと避難所で炊き出しを始めた。診察用の応急キットを持ち出して避難者の歯を診て回った。慣れない生活により、ストレスで歯を食いしばるため、歯ぐきが腫れて痛いと訴える人もいた。

 もともとは道内の沼田町出身。大学を卒業後、約18年前に開業した。厚真町を選んだのは「たまたま」だと言うが、住民と出会ってこの地が好きになった。歯科医にもかかわらず今は商工会の理事も務める。「けっこうしんどいけど、楽しいから助けたいし、やってあげたい」

 断水が続く中で、ペットボトルの水を使い医院も再開した。「これからどうなるんだろう」と不安を隠せないが、「少しずつ皆が仕事し始めて、町が元通りになるところにこぎ着けたのではないか」と話す。 

このニュースに関するつぶやき

  • 辛いと思いますが、、頑張って下さい。
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  • 歯科医はたいてい、口の中だけ見て、患者の顔など見ないし憶えていない。顔を憶えているなんて、こういう腕も情もある歯科医にこそ、診てもらいたい。
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