全日本ラリー第8戦:勝田が「自分以上の走り」を披露し2018年シーズン2勝目。新井の連勝は4でストップ

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2018年09月18日 14:21  AUTOSPORT web

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全日本ラリー第8戦:勝田が「自分以上の走り」で2018年シーズン2勝目。新井の連勝は4でストップ
JRC全日本ラリー選手権の第8戦『RALLY HOKKAIDO』が9月14〜16日に開催され、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が2018年シーズン2勝目を飾った。

 今年で17回目の開催となるラリー・北海道。9月6日に発生した北海道胆振東部地震の影響が心配されていたが、主催者は予定通りの開催を決定。ラリーの会場では募金活動などが行われた。

 そんなラリー北海道は、帯広市を中心に行われるグラベル(未舗装路)ラリー。SS距離は178.87km、総走行距離は749.08kmとシーズン最長。獲得ポイントも2倍となる重要な一戦だ。

 第4戦から4連勝中の新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)がSS1を制し好調な滑り出しをみせる。SS3、23.49kmの『ヤム・ワッカ』では、2番手の勝田に対して10.2秒差をつける走りを披露した。

 SS7終了までトップを維持していた新井は、全長28.75kmのSS8『クンネイワ2』で不運に見舞われる。スタートから約18km地点で、フロントタイヤがパンク、残りの10kmをなんとか走り切るも、37.6秒を失いトップから陥落。新井は4番手に後退し、替わって勝田がトップに立った。

 しかし新井は、初日の最終ステージのSS9で渾身の走りを披露。ベストタイムをマークし、2番手までポジションを挽回してみせた。3番手は鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)、4番手は奴田原文雄/佐藤忠宜(ミツビシ・ランサーエボリューションX)というオーダーで初日を終えた。

■最終日は新井、勝田の一騎打ちに
 16日(日)に行われたデイ2のSSは6本。新井はSS10でベストタイムをマークして、勝田にプレッシャーをかけていく。一方の勝田は続くSS11で新井を上回り、その差を12.5秒とする。

 しかし、SS12、13で新井が連続ベストを記録し、勝田との差は3.9秒に接近。SS14では勝田がベストをマークし、最終SSを前にふたりの差は4.5秒となる。

 運命の最終SS。新井は勝田を1.1秒上回るタイムをマークするも反撃はここまで。勝田が逃げ切り今季2勝目。新井の5連勝を阻止してみせた。

 3位には鎌田が入り、スバル勢が表彰台を独占。第5戦モントレーから4戦連続で、勝田、新井、鎌田の3人が表彰台を獲得し続けている。

 勝田は「タフなラリーでした。特に今日はタイム差がなく、気の抜けない戦いになりました。今回は自分以上の走りができたので、進化できたという手応えはあります。接戦にならないとそこまでの運転はしないので、次戦以降のターマック(舗装路)ラリーでも同じように進化させていきたいです」とラリーを振り返った。

 そのほかのクラス、JN5クラスは川名賢/キャシー・デュロッソウ(シトロエンDS3 R3)が優勝。JN4クラスは石田雅之/遠山裕美子(トヨタ86)が制し、JN2クラスで参戦していた2017年ラリー北海道以来の優勝を果たした。

 JN3クラスは、2018年シーズン全勝でチャンピオンを決めていた天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)がまさかのリタイア。CVTを搭載したトヨタ・ヴィッツを駆る大倉聡/豊田耕司が今シーズン初優勝を飾った。全日本選手権でCVT搭載車両が優勝するのは初となる。

 JN2クラスは鎌野賢志/蔭山恵(トヨタ86)が2連勝。JN1クラスは古川寛/廣田幸子(スズキ・スイフトスポーツ)が今季4勝目を飾っている。

 JRC第9戦『ラリーハイランドマスターズ2018』は10月12〜14日に開催される。

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