年収300万円からでも貯まる貯蓄1,000万円への道 第86回 残暑厳しいこの時期の節電テク

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2018年09月20日 22:42  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。そのなかには、貯蓄が1,000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。

また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方をまねすれば、誰でも1,000万円貯めることが可能というわけです。是非今日からまねしてみてください。
○エアコン、冷蔵庫……まだまだ電気代がかさみます

今年の夏は異常な暑さでした。海外メディアも日本全国が連日、酷暑に見舞われていることについて報じ、2年後の東京オリンピック・パラリンピックの開催時期について懸念をしめすような記事もあったくらいです。

9月に入り、少しは暑さも落ち着いてきましたが、それでもまだまだ暑い。「家にいる間中、エアコンをつけっぱなし」「冷蔵庫の温度設定を『強』にしている」という人も多いのでは? なにかと電気代がかさむこの時期ですが、節電に役立つテクを集めてみました。
○契約アンペアを下げる

契約アンペアによって、一度に使用できる最大の電力量が違ってきます。一人暮らしの場合など、一度に使用する電化製品が多くない場合には、契約アンペアを下げて、電気代の基本料金を下げるという手があります。

まずは、毎月送付される電気料金の明細書、「ご使用量のお知らせ」や、屋内に設置されているブレーカーで契約アンペアを確認してみましょう。

東京電力の場合、契約アンペア、基本料金、ブレーカーの色は次のようになっています。

契約アンペアを10A下げると、単純計算で基本料金が280円ほど安くなります。契約アンペア以上の電力を、一度に使用するとブレーカーが落ちてしまいますが、それがかえって節電意識につながることにもなります。

ただし、東京電力のHPでは「ご契約アンペアを減らした場合、「基本料金」は見直したご契約アンペアに応じて下がりますが、「電力量料金」はご使用状況によっては変わらない場合や増えてしまう場合もあるため、ご契約アンペアを下げることで「電気料金の合計額」が必ずしも下がるとは限りませんのでご注意ください」との注意書きがあります。
○夏場の設定温度は28度を目安に

エアコンの冷房設定温度を27度から28度に1度上げると、約68円/月、約820円/年の節約になります(使用時間9時間/日の場合)。扇風機の方が、消費電力量が少ないので、扇風機を併用して、設定温度を下げましょう。

エアコンの冷気を扇風機で循環させることで体感温度が下がり、涼しく感じられます。
○1日の使用時間を1時間短縮する

設定温度28度で、1日の使用時間を1時間短くすると、約42.5円/月、約510円/年の節約になります。
○室外機のまわりを片づける

エアコンの室外機の吹出口近くにものが置いてあると、空気がうまく流れずに冷房効率が悪くなります。鉢植えなどを置いている場合は、移動させましょう。
○寝具用冷却マットを使用する

ひんやりとしたジェルが入ったマットを布団の上に敷いて寝れば、エアコン代が節約できます。暑がりで、一晩中、エアコンをつけっぱなしという人も、冷却マットを使用すれば心地いい睡眠が得られます。
○ものを詰め込み過ぎない

冷蔵室がギューギューだと冷却効率が落ちます。賞味期限が過ぎた食品やいたんだ食材は処分しましょう。食べないものが入っているせいで、冷蔵庫がギューギューでは電気代のムダです。

たとえば、未開封のびん詰め調味料は常温保存OKなので、冷蔵庫に入れる必要はありません。冷蔵庫の中を整理することで、必要なものをすぐ取り出すことができ、ドアを開けている時間が短縮。冷気が外の逃げるのを防ぐことができます。

ちなみに、冷蔵庫に食品を詰め込んだ場合と、半分にした場合とでは、約98円/月、約1,180/年の節約につながります。
○設定温度は適切に

暑い時期は「強」でも仕方ありませんが、涼しくなってきたら、設定温度を調節しましょう。1年中「強」のままでは、もったいないです。

設定温度を「強」から「中」にすると、約139円/月、約1,670円/年の節約に。
○冷蔵庫は壁から離して置く

冷蔵庫の後ろ、左右、上部には適切なすき間を確保しましょう。すき間がないと放熱効率が低下します。

冷蔵庫の上部と左右両側が壁に接している場合と、片側だけが壁に接している場合とでは、約102円/月、約1,120/年の節約に。

1つ1つのことで節約できる電気代の金額は多くはありませんが、“チリも積もれば”です。できることからやってみてください。

※参考資料「家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬 2017」経済産業省資源エネルギー庁


村越克子
フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。(回遊舎)
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