20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋"を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!
【煩悩003-3】封印されし「ミニクローゼット」を断捨離!(Eさん・32歳)
前回に続き、第3回目のクライアント・東京都世田谷区の2DKに住むEさん(32歳)のお部屋です。
前回、リビングの床面をスッキリと整理したことで、スペースに余裕ができました。
今回は、ミニクローゼットから溢れるモノを広げて、要・不要を選定していきます。
Eさんのリビングにあるミニクローゼットですが、ドアハンガーに洋服やバッグをどっさりと掛けているので、肝心のクローゼットが開閉しづらい状態でした。
|
|
ミニクローゼットの中は……
ドアハンガーに掛かったモノをよけてミニクローゼットを開けると、中には「使っていない小物」が押し込まれていました。
まずは、ミニクローゼットの中を整理して、モノを減らしていきましょう。
中に入っているモノを、すべて出します。Eさん自身に、モノと向き合ってもらいながら、<必要・不必要・保存>へと分けました。
セクシーなコスプレ衣裳が出てきました! Eさんはなんと、元ストリッパー。「誰にも言えなかった秘密の仕事」だったそうなので、今回、当時の思い出と一緒に断捨離することにしました。
スパンコールのボディコンドレスにバドワイザーガールまで、あらゆる衣装を纏って踊ったそうです。ストリッパー時代は、ダンサーの先輩たちがプロフェッショナルで優しく、それが彼女に頑張る勇気を与えてくれたそう。思い出の品を見ると、当時の出来事が蘇ってきます。
|
|
でもEさんは「ストリップ&デリヘル時代のモノを捨てる」と強く決意していたので、迷わずゴミ袋へ捨てました。
下着フィッターの仕事をしていた頃に入手した、ラペルラ、シャンタル・トーマス、シバリスなどの高級ランジェリーもありましたが、惜しみなく手放します。
これらは、すでに輝きを失ったモノたち。お値段が高かったモノでも、古い思い出とともに使い切ったからこそ、潔く捨てることができます。
35個もあったバッグを断捨離!
リビング、ダイニング、ベッドルーム……3つの部屋に散らばるバッグを集めて、すべて選定します。
|
|
使用頻度の高いモノと低いモノに分けて、35個あったバッグを、15個まで減らすことができました。
これらは「身支度するモノ」のグループに区分けして、ベッドルームに移動させます。
クローゼットから出てきた生活雑貨類は、溜めてあった紙袋を使って、グループ別にまとめましょう。
A4サイズのファイルボックスを収納アイテムとして使用することを、過去にも提唱してきましたが、買い物をしたときについてくる紙袋はA4サイズが多いので、片付け序盤の分別に使用することで、持ち物の量と収納のサイズを目算できます。
紙袋の外に、グループ名を書いて、それぞれの部屋から出てくるモノをポイポイと入れていきます。
間違っても、モノを減らす前に、収納ボックスを買わないこと!
片付ける=収納ボックスを買うことではありません。
【テクニック】100円ショップ「ワッツ」のボックスがオシャレ!
モノの量が見えてきたので、ワッツの「STORAGE BOX(ストレージボックス)」のA4サイズ(2・写真左下)を10個用意しました。
同じデザインの収納ボックスが揃うほど、スッキリした印象に。100円ショップのワッツでは、写真のように5種類のストレージボックスがあります。
例えば本棚には1のコミックサイズ、下駄箱には3のシューズサイズ、オープンラックには4のB4サイズ、カラーボックスには5のおもちゃサイズなど。棚の奥行にあわせて選びましょう。
"2軍落ち"のストックと思い出ボックス
リビングのミニクローゼットは、Eさんにとって開けにくいため、ストックと「思い出ボックス」を収納することにしました。つまり、使用頻度の低いモノ(2軍落ちのモノ)です。
写真のように、アイテムをグループに分けてボックスに収めます。
写真右上の文房具は、これでもまだ一人暮らしには多すぎる量なので、減らしていきたいモノ。写真中央のコスプレグッズ2箱は、1年間1度も着なかったら見直しを……という風に、この先も選定していきます。こうすることで、動かないモノ(使わないモノ)に気が付きやすくなります。
これらの多すぎる”2軍落ち”と”思い出”のモノは、徐々に減らしたいところ。そのためにも、100円ショップの紙ボックスのほうが、減らした時に処分しやすいでしょう。
以前は、収納スペースに余白があったので、ついついモノを押し込んでいました。今回は、棚間の高さをフル活用したので、モノを押し込める隙がありません。
開け閉めが面倒なフタを外しているので、必要なときもワンアクションで出し入れできます。
モノを押し込む、置きっぱなしにしてしまうのは「収まりきれない」ということ。ひとりで管理できる量まで減らせたら、もっと楽になれます。
次回はリビングの、大きなクローゼットに眠る「不良在庫」を整理!
(毎週月曜更新・次回は10月1日予定)
<プロフィール>
ito maki
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
<Instagramはこちらから>
●連載「煩悩部屋」バックナンバーはこちら
●itomakiさん監修・収納ラベル&タグを全員プレゼント!(応募期限:2018年10月末日迄)
<片付けに悩む[30代・ひとり暮らしの女性]を大募集>
自分のお部屋を片付けたい、都内近郊在住の30代女性を募集。収納ライターのito makiさんが、30代女性・ひとり暮らしの「煩悩部屋」を一掃いたします。URL先の応募要項をご一読の上、ふるってご応募ください!