過剰なストレスは女性の妊娠可能性を下げる

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2018年10月05日 05:01  妊活・卵活ニュース

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過剰なストレスによる影響
ボストン大学公衆衛生学部の研究チームは、「American Journal of Epidemiology」にて、過剰なストレスが女性の妊娠可能性を下げると発表した。合わせて、過剰なストレスが妊娠可能性に与える否定的影響は、女性に限られると報告している。

同大学博士課程の学生であるアメリア・ウェッセリンク(Amelia Wesselink)氏は、今回の研究を通して、女性のストレス度合いと妊娠可能性に因果関係があると結論付けている。

しかしながら、ストレスが不妊を引き起こす要因であると断言できる証拠は不十分であり、ストレスと不妊における関係性は立証されなかったと述べている。

女性のストレスと妊娠可能性における関係性
研究チームは、妊娠に関するオンライン調査「PRESTO」を用いて、ストレスと不妊、妊娠可能性における関係性を検証した。PRESTO調査は、北米在住で妊活中のカップルを対象に、妊娠判明まで最長1年間、2ヶ月に1回、知覚ストレス調査票(PSS)を実施した。

被験者は、過去1ヶ月間の様子・状態に関する質問10項目に5段階(無・稀・時々・よく・頻)で回答し、回答内容より生活環境から受けるストレス尺度を測定する。PSS最高スコアは40ポイントであり、ストレス度合いが最大であることを意味する。

調査結果より、PSSスコア最低値において、女性は男性より1ポイント高いと報告されている。25ポイント以上の女性では、10ポイント以下と比べ、妊娠可能性が13%減となった。

また、PRESTO調査に参加以前の妊活期間よりストレス尺度を比較したところ、妊活期間が月経周期2サイクル未満である場合、月経周期3サイクル以上より、PSSスコアと妊娠可能性における関係性が強いことが認められた。特に、35歳以下の女性では、顕著であった。

研究チームは、女性のストレス度合いと妊娠可能性に因果関係があると結論付けているが、一方、男性のストレスと妊娠可能性における関係性は立証されなかった。

(画像はPixabayより)

ScienceDaily

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