尖ったタイトル連発のユービーアイソフト、一年を振り返る『UBIDAY 2018』で“不意打ち”の発表も

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2018年10月20日 10:41  リアルサウンド

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 東京・秋葉原「ベルサール秋葉原」で10月14日、アサシンクリードシリーズなどで知られるユービーアイソフトの単独イベント「UBIDAY 2018」が開催された。


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 本イベントは2012年より毎年10月〜11月頃に実施されており、今年度で7回目を迎える。そんな本イベントの終盤では、ユービーアイソフトのキーマン三人によるギリギリ……と思わせて、実は”ポロり”満載のぶっちゃけトークが展開されるステージイベント「ラウンドテーブル」が実施される。今年度もいつも通り実施され、様々な最新情報が発表された。その模様をお伝えしよう。


 まずオープニングで、キーマン三人であるユービーアイソフト代表取締役のスティーヴ・ミラー氏、マーケティングディレクターの辻 良尚氏、PRマネージャーの福井 蘭子氏が登壇。恒例行事(?)として三人にビールが配られた後、乾杯と同時にイベント本編が開始となった。


 最初は昨年のUBIDAYラウンドテーブルから一年の今を振り返るトークからスタート。一つ目トピックとして、昨年度の「UBIDAY 2017」における混雑の話題が取り上げられた。


 前回の「UBIDAY 2017」は東京・渋谷の「渋谷ヒカリエ」の9階、「ヒカリエホール」で実施された。これは当時、ベルサール秋葉原が使えなかった事情、『レインボーシックス シージ』をメインに見据えたイベントに挑む意図から、より面積の広い会場としてヒカリエが選ばれた。だが、想定を上回る混雑となり、参加されたユーザーから厳しい意見が相次ぐ事態になった。この件に関しては謝罪が告げられ、今年度はその時に得られた教訓を経て全体を組んだことが明かされた。そして、今回の内容についてもユーザーからの感想、意見は募集中で、今後に活かしていきたいとのことなので、参加されて思うことのある方はTwitterなど、SNS経由でコメントを送ってみよう。


 続いて『レインボーシックス シージ』に関する話題。今年も会場地下一階でアジア大会ファイナルが実施されたほか、イタリアはパリのeスポーツチームが視察の為に来日するなど、盛り上がりを見せた。


 また、世界累計プレイヤー数が3500万人を突破、日本国内の月間プレイヤー数(MAU)が2018年9月時点で55万人を突破したことも発表。現在もYEAR3のアップデートが進行中で、更なるオペレーターの追加が予告されている。今後もこの勢いを維持していきたいとの意気込みも語られ、同作の発展と成長が期待された。


 そして話題は『アサシンクリード オリジンズ』によるシリーズ復活へ。昨年10月に発売された『アサシンクリード オリジンズ』は、RPG色の強い内容へと大きく刷新され、それが日本を含む世界中で高評価を獲得し、大きなセールスを記録するに至ったことが取り上げられた。


 特に今年2月20日の無料アップデートで追加された、古代エジプトの歴史を学べる「ディスカバリーツアー」は、東京・池袋の「古代オリエント博物館」で展示イベントが実施されるなど、大きな話題を呼んだ。現在は大阪府立弥生文化博物館の「発見!古代エジプト -7つのひみつと最新エジプト研究-」で体験ブースが設置されている。同展示イベントは12月16日まで開催中なので、関西にお住まいで、足を運べるファンはぜひ、チェックしてみて頂きたい。


 更に『ファークライ5』、『ザ クルー2』のセールスが好調であったことも続けて紹介された。特に後者は前作の約3倍のセールスとなり、ユービーアイソフトの全体でも世界トップ3に入る記録を樹立した模様。前者も好評を博し、発売後に展開された三つのダウンロードコンテンツが話題を呼んだことが紹介された。会場にはDLCの一つ『ロスト・イン・マーズ』に登場するハークの造形物を持ち込んだファンもおり、それが福井氏によってお披露目される一幕もあった。


 当リアルサウンドテックでも『ファークライ5』三種のDLCを紹介した記事を掲載中だ。話題に上がった『ロスト・イン・マーズ』は筆者も強くお薦めしたいDLCなので、まだ遊んだことがないユーザーはぜひ、プレイしてみて欲しい。


 ここで一年の振り返りが終わり、今後一年の展望へと話題が移行。


 まず、10月5日に発売されて間もない『アサシンクリード オデッセイ』の好発進が取り上げられた。前作オリジンズのゲームシステムを踏襲し、RPG色をより強化した今作は、プレイヤー自らが物語を紡いでいく内容を最大の売りとしている。


 今後もダウンロードコンテンツのほか、その特典でリマスター版『アサシンクリードIII』が配信されるなどのトピックが控えているので、まだ遊んでないユーザーは”レッドデッドなんちゃら”を始めとする話題作が出る前に是非という、ぶっちゃけ気味の熱いメッセージがあった。


 更に11月21日より、スマートデバイス向けの新作『アサシンクリード リベリオン』のサービスが開始されることが告知。事前登録は既に始まっており、限定アイテムを得ることができるようだ。 


 続いて剣戟アクション『フォーオナー』の大型アップデート『マーチング ファイヤー』の話題。こちらは10月16日より配信が開始され、新たな対戦ルール追加のほか、AIが操る相手と戦闘を繰り広げ、ランダムに現れるクエストを攻略していく「アーケード」が追加されることが紹介された。


 同作は今後もアップデートを始めとするサポートを続けていくので、今回の『マーチング ファイヤー』を機にその一角に入ってもらえれば、とのコメントを寄せていた。


 そして、『ディビジョン2』の話題。今回のUBIDAYでは20もの試遊台が用意され、2時間待ちが発生するほどの人気を博した。既に予約受付も始まっており、実施と同時にプライベートベータの参加権が与えられる。こちらはクローズド、オープンよりも先んじて参加できるベータテストとなっているので、我先にというユーザーはすぐにでも予約して欲しいとの旨が伝えられた。


 更にパッケージ版の数量限定特典として、今作のマスコットである熊のキャラクター「トミーベア」のぬいぐるみキーチェーンの付属が発表。既にお店、通販サイトで予約したユーザーにも付けられるとのことだ。


 また、JTBとのコラボによる「『THE DIVISION 2』発売記念、聖地巡礼ニューヨークツアーツアー」の企画も発表。2019年2月22日から2019年2月26日の三泊五日のスケジュールで実施され、2018年12月3日より参加者の募集が開始される。この企画が成功すれば、今後、別の作品をテーマにした聖地巡礼ツアーに発展するかもしれないようなので、興味のある方はチェックして頂きたい。


 そして、『スターリンク バトル・フォー・アトラス』の発売日発表の報せ。だが、当日に実施されたステージイベントで発売日は未定と発表されていたため、同イベントで進行を務めた福井氏は困惑。


 間もなくトレイラーの紹介と共に発売日が2019年4月25日になることが告げられた。サプライズだったため、会場は大盛り上がり。何も知らされてなかった福井氏とスティーヴ氏もビックリ。ラウンドテーブルの進行を務めた辻氏によれば、10月12日の金曜日には決まっていたとのことだ。


 そんな不意打ちの形で発売日が発表された今作は、オープンワールドを舞台にしたSFアクションアドベンチャーゲーム。「モジュラートイ」と呼ばれるフィギュアをコントローラに装着し、自機を切り替えたり、武器を装備するという玩具とゲームが連動したシステムを特色としている。また、Nintendo Switch版限定で任天堂の『スターフォックス』とのコラボレーション要素があり、同作の主人公フォックス・マクラウドと自機「アーウィン」が参戦する。


 こちらは北米先行で、日本は各種フィギュアとパーツの輸入、ローカライズの関係から2019年発売となる。そのため、発売後に在庫が切れてしまうと、補充に時間がかかってしまうとのことなので、購入を考えているユーザーは必ず予約して欲しいとのコメントがあった。次の輸入に要する時間も一週間では済まないようなので、ご注意いただきたい。


 スターリンクの後は『レインボーシックスシージ』の今後、そして来年の「UBIDAY 2019」に関する話題となった。来年の開催に関しては本イベントのエンディングにて実施が明言されるも、詳細は不明のまま。会場からはドーム(東京ドーム)での開催を期待する声が挙がったが……どこになるのかは、来年までのお楽しみとしよう。


 また、時間の都合により、ユーザーから寄せられたQ&Aに一問だけ回答。国内スタジオでは日本語音声の吹き替え、ローカライズをどのように進行し、どれぐらいの人数で、どれだけの工数で進めているのかという質問が選ばれ、現在、チームは5人であること、音声収録は三〜四ヶ月を費やしているといった興味深い裏事情が明かされた。更に昨今は一つのゲームのローカライズを終えたらそれで終わりとならず、アップデートやダウンロードコンテンツによる拡張もあって、タイトルに関わる時間が大幅に増しているようだ。それもあって、スティーヴ氏曰く増員を検討しているとのこと。英語が堪能で、ゲームが好きな人は大歓迎とのことなので、腕に自信のある方は挑戦してみるのはいかがだろうか。


 最後に乾杯の音頭が取られてラウンドテーブルは終了。果たして、8回目の開催地はどこになるのか。昨今、日本でも根強いファンと支持を獲得しつつあるユービーアイソフトはまた1年、話題を振りまいてくれそうだ。


(シェループ )


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