卵アレルギーの3歳男児、「卵なし」と注文したバースデーケーキでショック症状に(英)

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2018年10月22日 16:22  Techinsight Japan

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卵なしで注文したケーキでショック症状に陥った卵アレルギーの男児(画像は『Metro 2018年10月18日付「Boy almost killed by his own birthday cake after suffering allergic reaction」(Picture: Wessex News Agency)』のスクリーンショット)
深刻な卵アレルギーを抱える息子のために、ベーカリーで「卵を絶対に使用しないでほしい」と念を押し、店側からも承諾を得た母。しかし誕生日当日、ケーキを口にした息子にショック症状が現れ、病院へ緊急搬送される事態になってしまった。母親は「もう少しで息子は殺されるところだった」と店側に怒りを露わにしている。『Metro』などが伝えた。

英バッキンガムシャー州エイルズベリーに住むアリー・カーステンズさんは、息子ディーゼル君の3歳の誕生日祝いにと、地元にあるベーカリー店「Sophie Amelia Creative Cakes(ソフィー・アメリア・クリエイティブ・ケイクス)」で恐竜をテーマにしたケーキをカスタムオーダーした。深刻な卵アレルギーを持つディーゼル君のために、アリーさんは「卵を絶対に使わないでほしい」と念押しし、店側もこれを承諾。ところが誕生日パーティーの席で、予想もしない出来事に見舞われた。

家族や友人が祝う中、ディーゼル君は喜んでケーキのキャンドルを吹き消し、ケーキを1口食べた。すると途端に唇に水膨れができ、顔が腫れあがって嘔吐を始めた。ショック症状に陥ったことを知った家族は、すぐに地元ストーク・マンデビル病院へ連れて行き、ディーゼル君は緊急治療を受けた。幸いにも命に別状はなかったものの、もう少しのところで取り返しのつかない事態になったかもしれず、アリーさんはベーカリー側に怒りを隠せない。

「あれだけ最初に『卵を入れないで』と頼んだのにもかかわらず、店は卵の白身をケーキに使ったのです。もう少しで息子は殺されるところでした。アレルギーのショック症状で一番怖いのは、どこまで酷い状態になるかわからないということなんです。息子の気道が塞がってアナフィラキシーショック症状を起こすのではないかと、どれほど恐怖を感じたことか。恐怖に慄いただけではありません。パーティーの場にいた子供たちも、息子が嘔吐して顔が腫れあがった姿を見ていますから、きっと彼らにとってもトラウマになったことでしょう。幸いにも病院のA&Eスタッフは良くしてくれて、息子は抗ヒスタミンとステロイドを投与されました。」

アリーさんは店側に連絡し、このことを伝えた。店のスタッフは卵の白身を使用したことを認め、すぐに病院に出向き謝罪の言葉を伝えたが、アリーさんはこの件を地元の取引基準局へ連絡した。なお、店のスポークスマンはこのように述べている。

「卵を使用していないケーキから、どのように卵が混入したのかは想像もつかないことです。ですが、よくよく考えるとこの日注文を受けた別のケーキに使用された卵の白身パウダーが微量混入し、ディーゼル君が反応してしまった可能性があると考えられます。当店のキッチンではあらゆる種類のアレルギー症状を引き起こす材料が使用されていますし、その旨は当店サイトにも明記してあります。」

この出来事以来、ディーゼル君は再び起こるかもしれないショック症状に怯え、食べ物を口にすることを怖がるようになってしまい、「食事の時も食べさせることが困難になってしまった」とアリーさんは話している。しかしこのニュースを知った人からは、「不運だったけど、やっぱり他人を信用するのはマズいと思う。自分で作ったらよかったんじゃないかな」「どれだけ店が卵を入れてないと言っても、店では卵を使うわけだからリスクはあるよね」「深刻なアレルギーがあるとわかっていながら、なぜ息子の命を第三者に委ねるの。こういうリスクがあることはわかっていたはずでしょう?」「ベーカリー側もアレルギー症状がある人の注文は受けるべきではないと思う。何かあった時に全責任を負わされるだけだから」「こういうことがあると、自分を棚に上げて他人を責める人がどれだけ多いことか。母親が最初から自分で作っていれば問題なかったわけだろう」「でも、その材料だってどうせ店で買うでしょう? 第三者を信用するなというなら、材料の製造元だって信用できないわけでしょうが。じゃあこの母親にどうしろっていうの?」「いやもう、とにかく子供が無事で何よりだよ」といった声があがっている。

画像は『Metro 2018年10月18日付「Boy almost killed by his own birthday cake after suffering allergic reaction」(Picture: Wessex News Agency)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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