【コラム】 焼酎の「リポビタンD」割り? 破天荒なミニコミ誌

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2008年10月27日 11:06  よりミク

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よりミク

 焼酎の「リポビタンD」割り? 気の抜けたビール選手権?? 7時間耐久立ち飲みマラソン??? 手作り感の溢れるシンプルな体裁ながらも、あの「タモリ倶楽部」が目を付けるほど中身の濃いミニコミ誌があります。その名も「酒とつまみ」。ストレートな雑誌名からもわかる通り、酒好きの酒好きによる、酒好きのための雑誌です。なおこのコラムは飲酒を勧める趣旨ではないことを、あらかじめお断りしておきます。  飲酒に対してネガティブな話題が多く、喫煙者のように肩身が狭くなりつつある「酒好き」。加速するアルコール離れ、酒税値上げ……。若者は酒を嫌い、会社の飲み会は「仕事だ」という感覚の人も多いのだとか。そんな中、「酒は身体に悪い」「失敗談なら星の数ほど」「でも好きだ!」と開き直る同誌は、飲み過ぎて記憶を無くしたことはもちろん、粗相をしてしまったことすらネタにしてしまいます。終電を逃し野宿をした、朝起きたらお財布がスッカラカン、上司や片思いの相手に暴言を吐いた、我慢できずに漏らしてしまった……。お酒を飲んだことがある人ならば、思わず「あるあるある!」と共感してしまうだろう、破天荒でおバカな、でもどこか憎めない酒飲み話が満載です。
「酒とつまみ」約6年で第11号に到達。第1号〜第9号までは完売。
「酒とつまみ」約6年で第11号に到達。第1号〜第9号までは完売。
 お酒好きの有名人と、杯を酌み交わしながら行われるインタビュー「酔客万来」では、故・中島らもさんをはじめ、蝶野正洋、みうらじゅん、重松清、なぎら健壱、井筒和幸、松尾貴史、と有名どころがズラリ。酔いのためか際どい発言が多く、「旅館ぶっ壊した(蝶野正洋)」「117駅乗り過ごした(なぎら健壱)」「(γ-GTP最高記録は)1200かな(中島らも)」「岡本太郎と連れション(松尾貴史)」「(飲みながら)ひとり相田みつを(重松清)」「正直、現場で飲む(井筒和幸)」「キャバクラ嬢に仏像を理解させるために3年も通った(みうらじゅん)」などといった裏話、暴露話が炸裂します。
大幅に加筆された単行本版「酔客万来 集団的押し掛けインタビュー」には、第1号〜第5号に登場した5名の酒宴が記録されている
大幅に加筆された単行本版「酔客万来 集団的押し掛けインタビュー」には、第1号〜第5号に登場した5名の酒宴が記録されている
 そして無類の酒好きで構成される編集部の、自由な発想から生まれる企画の数々はユニークなものが多く、中でも度肝を抜かれるのが「思いつき研究レポート」というコーナーです。「ビール券紙相撲」といったシュールな試みや、考え方によっては役立つ(ような気もする)「飲み残しビール選手権」。「甲類焼酎を健康飲料で割ってみた!」では「リポビタンD」をはじめ、「眠眠打破」「ソルマックS」といったメジャーどころの健康ドリンク15種類で、焼酎「大五郎」を割り評価しています(※医薬部外品ですので、決して真似しないで下さい!)。さらに「ウコンの力割り・飲み比べ選手権」では、「ウコンの力」を16種類の酒で割りテイスティング。意外にも「梅酒」割りが絶賛されていました。  以上、ヨッパライ中のヨッパライたちが作り上げる、めくるめく酒飲みの世界をご紹介いたしました。体質的にダメな人、飲めないけど飲み会は好きな人、飲めるけど好きではない人、泥酔するたびに後悔するけど止められない人、もろもろの事情で禁酒中の人。さまざまな方がいると思います。飲み方によっては毒にも薬にもなるアルコール。これから忘年会シーズンが始まりますが、適量を適度にたしなみ、人様に迷惑をかけないよう楽しみましょう。(水流/mixiニューススタッフ) 関連サイト:酒とつまみ http://www.saketsuma.com/
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