既にご存じの方も多いと思いますが、まだ知らない人のためにちょっと解説。競技の発祥は1997年のイギリスです。以降は欧州を中心に広がりを見せ、日本でも2003年にエクストリームアイロニングジャパン(EIJ)という協会が設立されました。昨年はYouTubeなどでその競技シーンが話題に。エクストリームアイロニングは、不定期ながら世界大会も開催されています。大会では「魅せる」ことが大事な要素。アイロンを投げたり、ジャンプしたり、派手なパフォーマンスを伴って他者とポイントを競い合います。
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「そこにしわがあるから!」
一見これもウケ狙いに走った解答に思えます。けれど、実はこの言葉には深い意味があるのです。いついかなる場合でもユーモアを忘れない。エクストリームアイロニングにとって、それはとても大事なこと。それゆえ競技者はアイロニストと呼ばれています。アイロンを掛けることと、極限状態を笑って楽しむような皮肉(アイロニー)な性質とが掛け合わされた呼称なのです。
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なんとも奥深きアイロニングの世界。その深淵をのぞくため、EIJの松澤等代表にお話を聞いてみました。
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A.バンジージャンプ、スケートボード、滝行、相模湾海底などのシチュエーションでアイロニングに挑戦しました。すべて自分で行った上で、エクストリームとしてアリなのか、それともただの無謀なのか線を引くようにしています。印象に残っているものは、富士山頂での山岳エクストリームアイロニングです。発電機が24kgあり、プラス山岳装備を背負っての登山は本当にキツかったけれど、山頂アイロニングではまさに日本最高峰の達成感を得ることができました。
Q.目指す究極のアイロニングとは。
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Q.エクストリームアイロニングの大会とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
A.大会は山に作られた1500mのコースで行われます。選手はアイロン台を持ってスタート。途中5つのアイロニングポイントでアイロンを掛けながらゴールを目指します。パフォーマンスの芸術点、アイロン掛けの技術点、そしてゴールするまでのタイム。その3つの総合で世界一を競うのです。09年9月にはドイツで世界大会の開催が予定されています。
Q.大会参加への意気込みを。
A.世界大会に出場するからには優勝を狙いたいと思います。例えばドイツと二国同盟を組み、第二次世界大戦の借りをイギリスに返したい。こういうユーモア精神こそが、本来エクストリームアイロニングが持つユーモアだと僕らは考えています。
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想像してみてください。極寒の雪原、灼熱の砂漠、そんなエクストリームな場面を。想像の数だけアイロニングの可能性は広がります。お魚くわえたドラ猫を、素足で追いかけながらアイロニング、そんなシチュエーションだってありかもしれません。大事なのはユーモアです。心にいつもアイロンを。疲れてよれた心のしわを伸ばす。まずはそこから初めてみるのはいかがでしょうか。(執筆・編集/mixiニューススタッフ)
■関連サイト EXTREME IRONING JAPAN:http://www.exironingjapan.com/
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