第二次世界大戦で使用された戦車、78歳男性宅の地下倉庫から押収される(独)

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2015年07月08日 11:21  Techinsight Japan

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ドイツのあるお宅の地下倉庫から一般家庭に決してあってはならぬモノが現れ、人々の大きな関心を集めている。家主は軍事コレクター。戦車や高射砲を大切に保存していたのであった。

ドイツのキールにも近いシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州キツェベルグ(Kitzeberg)で、このほどある軍事コレクターの自宅地下にある倉庫から戦車とそれに付随する装備、88mm高射砲、魚雷その他複数の兵器を押収したと検察当局が発表し、人々の目を丸くさせた。第二次世界大戦の時にドイツが製造した「パンター(Panther)」と呼ばれる戦車は45トンもの重さがあり、搬出にあたってはドイツ軍の協力を要請したという。

そのようなものを自宅に隠し持っていたのは、78歳の軍事コレクター(名前などは明らかにされず)の男性。あるブラックマーケットで今年5月、ナチス・ドイツ時代のアドルフ・ヒトラー官邸前にあった青銅馬像が売りに出され、所有者を割り出したところその人物の情報が明らかに。ほかにも違法な軍事コレクションを隠している可能性があるとして、当局は今月1日と2日にその自宅を突撃訪問したという。

男性はこれまでもメディアのインタビューに応じるなど、隠す様子もなく自慢のコレクションについて語っており、隣人女性も地元メディアの『Kieler Nachrichten』に、「彼のお宅にそうしたものが眠っていることは近所でも有名だった」と話している。ただし、「1978年の非常に厳しかった冬において、彼はその戦車を出動させて近所の雪かきにあたってくれた」とも漏らしたことから、弁護士が「登録も済ませており、あくまでも趣味の範囲。すでに軍事的な機能はない」と主張するものの、専門家と検察当局はかなり怪しいとの見解を示し、現在も慎重な調査を行っている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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  • 映像を見ると、パンターと8.8高射砲は素晴らしい状態のようだ。個人所有がかなわないなら、しかるべき施設に展示して欲しいな。
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