国際親善試合が29日に行われ、ドイツ女子代表となでしこジャパンが対戦した。
なでしこは、26日に行われたイングランド戦から、出場停止だった主将の宮間あやが先発に復帰し、GKに福元美穂、左サイドバックに田中明日菜が入り、3人のメンバーを代えて、FIFAランキングで1つ順位が上の2位ドイツとのアウェー戦に臨んだ。
立ち上がりから、ドイツが前線から積極的にプレッシャーをかけて試合を優位に進めると、17分にレオニー・マイヤーが右サイドから中央にカットインしつつ、左足でミドルシュートを決めて先制する。その後もドイツペースで試合が進むが、40分になでしこは宮間の浮き球のパスをペナルティエリア内で受けた大儀見優季が右に流れながらボールをキープすると、中央へ折り返す。グラウンダーのパスを大野忍が右足でダイレクトシュートを決めて同点とする。
後半の立ち上がり、ドイツは左サイドからパス交換で前線へボールを運ぶと、ナディン・ケスラーがドリブルでゴール前まで進出。対応した田中がペナルティエリア内で倒してしまい、後半開始約20秒でPKを与えてしまう。これをセリア・エムバビが決めてドイツが勝ち越す。一方のなでしこも、58分に宮間が送ったロングスルーパスを受けた大儀見が、中央やや右よりのペナルティエリアわずかに外側でFKを獲得。宮間が右足で直接狙ったシュートは右ポストを直撃したが、跳ね返りを大儀見が右足ボレーで押し込み、再び同点とする。
その後スコアが動かずに迎えた87分にドイツはカウンターからペナルティエリアに侵入するとエムバビが放ったシュートがブロックに入ったDFの足に当たってコースが変わり、ゴールイン。ドイツが勝ち越し点を手にする。90分にもドイツはPKを獲得するとシモーネ・ラウデルが決めてダメ押し。ドイツが4−2で勝利した。
なでしこは、7月に韓国で開催される東アジアカップを控えており、20日に中国、25日に北朝鮮、27日に韓国と対戦する。