ブラジル・ワールドカップの決勝トーナメント準々決勝が5日に行われ、オランダ代表とコスタリカ代表が対戦した。
2大会連続のベスト4を目指すオランダは決勝トーナメント1回戦のメキシコ戦からヨエル・フェルトマンと負傷のナイジェル・デ・ヨングが外れ、ブルーノ・マルティンス・インディとメンフィス・デパイが先発。初のベスト8となったコスタリカはギリシャ戦から累積警告のオスカル・ドゥアルテに代わり、ジョニー・アコスタがスタメンとなった。
試合は序盤からオランダがボールを支配。パスを回しながら機をうかがう。オランダは21分、ディルク・カイトが右からグラウンダーのマイナスパスを中央のデパイに送ると、ペナルティエリア内左のロビン・ファン・ペルシーへ。しかし、シュートはGKケイラー・ナバスが弾くと、こぼれ球を拾ったウェズレイ・スナイデルのミドルシュートもナバス正面を突き、キャッチした。
29分、オランダは高い位置でボールを奪い、ファン・ペルシーの突破からエリア内左でラストパスを受けたデパイがシュートしたが、GKナバスが右足で防ぐ。コスタリカも34分、浅い位置でのFKからセルソ・ボルヘスがエリア内左からヘディングで折り返すと、アコスタがオーバーヘッドを狙うが、ミートしなかった。
オランダは39分にも、スナイデルがFKをゴール正面やや遠い位置から狙ったが、ゴール左へ飛んだボールはナバスが横っ飛びで弾き出した。前半はオランダが押し込むも、無得点で終える。
後半、先に動いたのはコスタリカ。62分にジョエル・キャンベルを下げてマルコ・ウレーニャを投入。前半に比べチャンスの減ったオランダはデパイとイェレマイン・レンスを交代させる。
82分、オランダはロッベンのドリブルからゴール左45度の位置でFKを獲得。スナイデルが直接狙ったが、ボールは左ポストを直撃してゴールならず。アディショナルタイムにもオランダは、セットプレーの流れから左サイドのダレイ・ブリントのグラウンダーのクロスがファーサイドまで流れ、最後はファン・ペルシーが蹴りこんだが、ゴールライン上でイェルツィン・テヘダが足に当て、浮いたボールもクロスバーに阻まれて、得点できず。試合は0−0のまま延長戦となる。
延長に入って94分、オランダはロッベンの右CKにロン・フラールがヘディングで合わせたが、ゴール左へ飛んだボールはGKナバスがセーブ。97分にコスタリカは3枚目の交代カードとしてホセ・ミゲル・クベロが入る。オランダは延長後半開始時にブルーノ・マルティンス・インディに代えてクラース・ヤン・フンテラールを投入して勝負に出る。
117分、コスタリカはウレーニャがペナルティエリア内でボールをキープしてシュートを打つも、GKヤスパー・シレッセンが足でセーブ。オランダも119分、スナイデルがミドルシュートで狙ったが、またしてもクロスバーを直撃する。オランダは延長終了間際にGKを交代し、ティム・クルルがピッチへ。試合はスコアレスのままPK戦に突入する。
PK戦では先攻コスタリカの2人目、ブライアン・ルイスのシュートをクルルがストップ。オランダは4人全員が成功しての5人目、マイケル・ウマニャのシュートもクルルがストップし、オランダがPK戦を4−3で制した。
オランダは2大会連続のベスト4進出。9日に行われる準決勝ではアルゼンチンと対戦する。
【スコア】
オランダ 0−0(PK4−3) コスタリカ