「ヘルプマーク」を見かけたら 見た目はふつう、でも助けが必要な人のマークなんです

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2017年07月17日 11:53  おたくま経済新聞

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おたくま経済新聞

「ヘルプマーク」を見かけたら 見た目はふつう、でも助けが必要な人のマークなんです

ツイッター上で約11万回以上もリツイートされている、「ヘルプマーク」についてのツイートが大きな反響を呼んでいます。


【さらに詳しい元の記事はこちら】


ネコのしっぽさん(@neko_neko_pon)の「【お願い】心臓疾患のある女子大生が優先席に座っていると蹴られたという痛ましい事がありました。ヘルプマークの認知度アップが急務です。みなさんの拡散よろしくお願いします。フェイスブック等々で拡散本当によろしくお願いします。 」というツイートにはヘルプマークと呼ばれる赤地に白い十字と白いハートが描かれているタグの画像が添えられていました。


この投稿には沢山の意見がよせられ「はじめて知った」という人から、実際使用する人達からは同じく「もっと認知されてほしい」という声があがっています。

■ヘルプマークって?


義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう作成されたマークです。 8.5cm×5.3cmの樹脂製の札で、東京都が2012年に作成しました。
見た目には分からないけど立っているだけでも心臓に負担が大きくかかる人、関節の病気などで人工の関節に置き替えたので長時間立っている事が困難な人、妊娠初期で見た目には分からないけど立っているのがとてもつらい人、等々健康な人と見分けがつかない見た目だけど何らかの手助けを必要としている人が携帯するタグです。

■ヘルプマークの全国への広がり


ヘルプマークは全国の各自治体に導入される例が相次いでおり、自治体単位での配布活動も行われるようになりました。また、よく似た機能を果たす「ヘルプカード」というものもあります。ヘルプカードはヘルプマークのデザインを踏襲しつつ、カードの裏に発作などを起こした場合の対処法や緊急連絡先、救急搬送先が書ける欄もあり、カードを開くとひと目で緊急時の情報を確認できるようになっています。


「全国ヘルプマーク普及ネットワーク」は全国各地のヘルプマーク普及活動を行っている団体をつないでいるネットワークです。この団体では、「全国の難病や外見からは分からない障がいの皆さん・認知症の方々の災害、緊急、避難時対策として『ヘルプカード・ヘルプマーク周知、普及、認知のためのカード、ポスター、チラシ』の紙配布物製作、ダウンロード版製作・手配りや郵送での全国配布活動。 」(同HPより抜粋)を行っています。
このネットワークでは可愛いキャラクターの付いたヘルプカードなど自作できるヘルプカードのデータをダウンロードすることが出来たり、周知用のチラシのデータの配布を行ったりすることができ、ヘルプマークやカードについての情報がまとめられています。


■ヘルプマーク周知のための呼びかけ


若い世代を中心に徐々に浸透しつつあるヘルプマークですが、インターネットを使いこなせない高年齢層にはまだ周知が足りていないのが現状です。
この記事をごらんの皆さん、もしこのヘルプマークを知らないというご家族がいたら是非教えてあげてください。そして、知ってる人も知らない人もすべての人がちょっとした思いやりを持てる社会が作れることを願っています。


<記事化協力>
ネコのしっぽさん(@neko_neko_pon)


<参考・引用>
全国ヘルプマーク普及ネットワーク
Media116(障がいのある方のための情報メディア)
東京都福祉保健局


(看護師ライター・梓川みいな)


このニュースに関するつぶやき

  • これは、拡散すべき。カードが分かりにくいし。
    • イイネ!16
    • コメント 2件

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