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子どもの体力低下は10年以上前から問題視され、文部科学省をはじめ、様々な機関や大学などで、調査研究がされています。
その中でも、子どもの脚力低下には、今世の中で主流になりつつある、ある意外な原因が関わっているのです。
そこで今日は、『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、その意外な原因と問題点についてお話します。
■「階段を上れない!?」子どもが増えている
数年前から、保育の現場にいるベテラン先生達から、「階段を上れない子が増えている」という話を聞くようになりました。
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階段を上れないから、ちょっとした段差でもすぐにつまずいて転んでしまいます。若いお母さんや先生達は、昔を知りませんから、きっと「子どもってこんなものだろう」と思っていることでしょう。
けれど、昔の子ども達を知っているベテラン先生達は、その“違い”を肌で感じているのです。
■バリアフリーがもたらす影響
近年、世の中では、“高齢者や身体の不自由な方に優しい社会”を目指して、建物の段差をなくしていくことが主流になっています。公共の建物はもちろん、一般の建物でも、玄関と廊下に段差がない家やマンションが増えています。
ここでちょっと、昔の家を思い浮かべてください。
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一般家庭の家やマンションは、玄関が低くなっていて、廊下との間に必ず段差がありました。つまり、昔は家に出入りする度に、高さの差こそあれ、段差を上り下りしていたのです。
日常生活で、子ども達は乳幼児期から足の上げ下げを自然に覚え、鍛えられていました。ところが、バリアフリーになると、段差につまずかないようにと、“足を上げる必要がなくなってしまった”ということなのです。
もちろん、バリアフリーが悪いわけではありません。高齢者や身体の不自由な方は怪我をする恐れがなく過ごすことができます。
今の子ども達が、足を十分に鍛えられないまま年を取ってしまうと、今よりもっと段差がないところで転びやすくなり、怪我が増え、骨折に繋がり、寝たきり老人が増えてしまうということにもなりかねません。
又、幼児期から足を鍛えることによりバランス感覚を養うことができます。
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■特別なことは必要なし!日常で「足を鍛える」方法
では、バリアフリーが主流の現代で子ども達の足を鍛えるためには、どうしたらいいのでしょうか?
(1)家でちょっとした段差を作る
洗面所などには子ども用のステップを置いている家庭が多いと思いますが、それ以外にも廊下にちょっとした箱などを置いて、ゲーム感覚で上ったり下りたりさせてみましょう。
(2)歩くことを意識する
通園や通学など、可能なら歩いてみましょう。毎日じゃなくても、トライしてみてください。また公共の建物やスーパーなどで、階段を利用しましょう。
(3)天気のいい日は外遊びをさせる
これから新緑の季節です。公園などで走ったり、ジャンプしたり、身体を動かすことが、足を鍛えるいい運動になります。
いかがでしたか?
足腰は“健康の要”です。年を重ねると痛切に感じるものですが、若いうちはなかなか気づきません。
すべてにおいて不便だった昔は、日常の生活で自然に足腰が鍛えられていました。でも、今は意識して鍛えなければならない時代です。子どもの将来のことを考えて、ぜひ普段の生活で足腰を鍛える方法を実行してくださいね。
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【参考】
※ 平川裕貴(2014)『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』(彩図社)
【著者略歴】
※ 平川裕貴・・・専門家ライター。日本航空国際線CA、外資系英語スクールを経て、1988年に子供英会話教室設立。30年以上に亘り子供英語教育に携わり、現在3〜6歳までの子供にバイリンガル教育を実施中。近著は『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』。
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