個性を伸ばしたい!でも「男の子・女の子らしさ」を躾けるの?

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2017年05月27日 22:13  &Mama

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出典:https://www.shutterstock.com/


本屋の子育て本コーナーには“男の子の育て方”“女の子の育て方”の性別による子育てかたの本が並べられています。


でも、ちょっと待ってください。それって“型にはまった育て方”の始まりかもしれませんよ。


そこで、『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者である立石美津子が30年間に渡る教育専門家としての経験をもとに“性別による育て方は必要か”についてお話します。 




個性を伸ばしたいと言いつつ…
(C)今泉久恵

「個性を伸ばしたい」と日頃、口では言いながら、自分の子どもが平均値と違っていたり、女の子らしくなかったり、男の子らしくなかったりすると、そこだけに目が行ってしまい不安になりませんか?


「右にならえ」で皆と一緒だと安心する心理が人間にはあります。


特に母親は女性ですから、男の子についてよくわかりません。そんなとき“男の子の育て方系”のサイトや書籍につい手を伸ばしたくなります。



生まれつきの性による違いは確かに存在する

出典:https://www.shutterstock.com/


女性脳、男性脳は確かにあります。体つきも成長も男女差があります。言葉の発達も女の子の方早いと言われることがあります。


筆者は長く幼稚園や保育園で仕事をしていましたが、女の子の方が1年くらい“大人びている”ように感じていました。男児がふざけていると「先生の話をちゃんと聞かないとダメじゃない!」なんて言っているのはたいてい女の子です。


また、特に意識的に与えたわけではないのに男の子はミニカーや電車や恐竜に、女の子は人形やママごとに興味を持ちます。色紙を選ばせると女の子はピンクや赤などを取り、男の子は青系が好きな子が多いですね。まるで本能のようにさえ感じることもあります


ほっとおいても女の子は女らしく男の子は男らしくなるものですね。



「男の子らしくない、女の子らしくない」と言ってない?

女の子でも鉄子さんのように電車に興味を持ったり、青や黒を好む子もいます。男の子でもままごと遊びが大好きでピンクや赤を好む子もいます。


更に女の子でもじっとしておらず常に元気に走り回る子もいます。男の子でも公園に連れて行ってもママの後ろの隠れておとなしくしていたり、地面の石ころを並べているだけの子もいます。


こんなとき「男の子らしくない、女の子らしくない、これじゃあ将来が心配だわ」と考え、大人の「こうあるべき」の価値観でガチガチに枠にはめると、その子の持ち味を伸ばすことができません。


更に、子どもの希望を無視し、“女だから”“男だから”とやりたい遊びを禁止する方が可哀想です。



幼い頃は、男女の性別ではなく、一人の人間として育てていくことを筆者はおすすめします。


つまり、男女問わず“病院や図書館では走らないで静かにしている”“身だしなみに気を付ける”世の中の規範をしつけとして教えていけばよいのです。


 “個性を伸ばす教育をしたい“のならば、人生のスタートの乳幼児期から性別を基準にしてそれに沿った育て方にこだわるのは止めた方がいいのかもしれませんね。



【画像】


※ Veronika Galkina、Tatyana Vyc / Shutterstock


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【著者略歴】


※ 立石美津子・・・著者・講演家・元幼児教室経営者。自閉症児の子育て中。著書に『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』


このニュースに関するつぶやき

  • 何らかの区分けにおける全体的な傾向及び理想としての「○○らしさ」はなくなるものではないが、それをそうじゃない少数や個人に押し付け、枠組みに押し込んでジャッジするから、そこで問題が生じる。
    • イイネ!7
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