“ドラゴンズブルー”復活の中日 上位進出のカギは投手力

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2017年01月31日 11:51  ベースボールキング

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ベースボールキング

披露された中日の新ユニホーム。(左から)特別ユニホームの平田、ホーム用の大野、ビジター用の大島=沖縄県恩納村(C)KYODO NEWS IMAGES
◆ “ドラゴンズブルー”が復活

 青を基調にした“ドラゴンズブルー”が復活した。

 ここ数年は紺を基調にしたユニフォームだったが、多くの中日ファンが“原点回帰”となる青のユニフォームを望んでいたのではないだろうか。

 色とデザインは、04年から11年まで指揮を執った落合博満監督時代のユニフォームにどこか似ている。30日に行われたユニフォーム発表会に出席した大島洋平は「懐かしいというか入団した頃は、このような色のユニフォームだった。新鮮な気持ちに戻った気持ちです」と話す。

 落合監督時代の中日といえば、8年間で4度のリーグ優勝1度の日本一と黄金時代を築いた。紺色のユニフォームに変更してからは、12年こそAクラス入りしたものの、13年から4年連続でBクラス。昨季は19年ぶりに最下位に終わった。

 6年ぶりに復活した“ドラゴンズブルー”のユニフォームと同じように、強い中日を復活が期待される。

◆ 上位進出のカギは投手力

 強い中日を取り戻すためにも、投手力がカギを握るだろう。黄金時代の中日は投手力を武器に、勝ち星を積み重ねた。先発でいえば川上憲伸、山本昌、吉見一起、チェン、朝倉健太、中田賢一。救援陣も岩瀬仁紀をはじめ、浅尾拓也、平井正史、小林正人、鈴木義広など他球団を圧倒する投手力を誇った。

 先発陣に目を向けると、昨季は80年以来36年ぶりに2ケタ勝利なし、08年以来8年ぶりに規定投球回到達者なしに終わった。先発陣を立て直すためにも、吉見、大野雄大、若松駿太といった2ケタ勝利を記録したことのある投手が、1年間ローテーションを守ることが必要となる。

 特に大野は13年から3年連続2ケタ勝利を記録したが、昨季は故障や不振で7勝にとどまった。昨季悔しい1年に終わっただけに、今季に懸ける思いは強いだろう。

 彼らに続く存在として期待されているのが、昨季高卒1年目で2勝をマークした小笠原慎之介、ドラフト1位ルーキーの柳裕也、後がない9年目の伊藤準規、14年最多勝の山井大介、外国人のジョーダン、バルデスなどだ。

 昨季は規定投球回に到達した投手、2ケタ勝利をあげた投手が誰もいない。吉見、大野といった実績組はいるが、基本的にはキャンプから横一線の争いとなりそうだ。

◆ 勝利の方程式を構築が重要

 救援陣は昨季、チーム救援防御率リーグトップの3.04を記録したが、勝負所で手痛い一打を打たれた印象だ。8月26日から行われた広島との3連戦では初戦、2−2で迎えた9回からマウンドにあがった守護神の田島慎二が、菊池涼介に決勝打を浴び、2戦目も4−4の10回に5番手で登場した祖父江大輔が7失点で敗戦投手となった。

 強かった頃の中日は、セットアッパーに浅尾、守護神に岩瀬と相手が嫌がるリリーフが2枚揃っていた。今の中日リリーフ陣は田島、岡田俊哉、又吉克樹、祖父江大輔、小川龍也など良い投手は揃っているが、大事な場面で打たれているケースが多く、勝利の方程式を構築できていない。勝ちきるためにも、7、8、9回のリリーフは固定したいところだ。

 2011年にはチーム打率.228ながら、投手力を武器にリーグ優勝を達成したこともある。ドラゴンズブルーが復活した今季、上位進出のカギは投手力となりそうだ。

このニュースに関するつぶやき

  • やっぱり中日はこの色が似合う。欲を言えばビジター用の胸には都市名を入れてほしいがね。
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