どんなにカネ・モノ・技術を貢いでもロシアは領土を返さないことは田中角栄が証明した。日本はそれ以後も「今回は違う、今回は違う」と一方的な希望的観測の下に貢ぎ続けた。しかし領土は還らなかった。

「彼らの頭には自分たちはポーランドに本当の自由をもたらしたのだろうか、というような問いは思い浮かびもしない―自分たちが奴隷なのだから。恐怖の奴隷です」(ムラルチク『カティンの森』集英社文庫)

[独ソ戦激化,ソ連が種まく・住民迫害]「ソ連占領地では二万人のポーランド軍将校が犠牲となったカチンの森事件などの組織的殺りくや三十八万人に上る住民の強制移住が行われた」(『読売新聞』H12.8.26)

[ハイデッガーのマルクーゼ宛書簡]「君の言う〈ユダヤ人〉を〈東部地域のドイツ人〉に替えて考えれば,同じことが連合国の一つにも当てはまる」(木田元「ハイデガーの思想」岩波新書)

「バルト諸国の併合でドイツ本土が直接ソ連と接するようになったばかりか,ドイツが石油供給の九○パーセントを依存しているルーマニアに危機が迫った」(『バルバロッサへの道』「バルバロッサ作戦」)

『ロシア戦役』「これには,スターリンの赤軍が攻撃に出る直前,ヒトラーが機先を制した「予防戦争」「自衛戦争」だったとの歴史観が反映しているという」(『20世紀』平成10年7月27日(月)「読売新聞」朝)

「なによりロシアは釜山を根拠地にして日本を殲滅する対日戦争計画を持っていた.日本を含めたアジアを征服する意図は,ありありとしていた」(円道祥之「栄光の日露戦争」宝島社)

「尼港市壊滅!虐殺!ロシア人6000人,日本人730人以上!-ロシア革命後の赤色パルチザンの実態とは？」 (アナトーリー・グートマン『ニコラエフスクの日本人虐殺・一九二〇年,尼港事 件の真実』勉誠出版)

出来もしない空手形を掴ませて、やってる感を出すだけのパフォーマンスは止めろよ。拉致被害者の御家族の気持ちを弄ぶな。

無理だろ。あの国が力で奪った領土を対話で手放す筈が無い。まぁ、政治家としてはそうは言えないのだろうけど。