香港前場:ハンセン0.1%安で4日ぶり反落、上海総合も0.1%下落

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2024年05月14日 14:01  サーチナ

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サーチナ

 14日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比25.23ポイント(0.13%)安の19089.83ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が3.82ポイント(0.06%)安の6757.82ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は820億1250万香港ドルとなっている(13日の前場は790億5910万香港ドル)。
 14日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比25.23ポイント(0.13%)安の19089.83ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が3.82ポイント(0.06%)安の6757.82ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は820億1250万香港ドルとなっている(13日の前場は790億5910万香港ドル)。
 利食い売りが重しとなる流れ。ハンセン指数は前日、節目の19000ポイントを回復し、昨年8月10日以来、約9カ月ぶりの高値水準を切り上げていた。また、米中対立の警戒感がくすぶっていることや、あす15日は仏誕節で香港市場が休場となることも買い手控え要因として意識されている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の政策期待が根強い中、指数はプラス圏で推移する場面もあった。財政部は13日、超長期特別国債の発行計画を打ち出し、今月17日から30年債の発行を開始すると発表している。これを受けて、金融緩和の観測も浮上。複数メディアが報じたところによれば、市場では国債発行による流動性の縮小を金融緩和でカバーするとの見方だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が7.6%安、不動産開発香港大手の恒隆地産(101/HK)が3.7%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、鉄鋼・建材が安い。鞍鋼(347/HK)が2.8%、中国東方集団HD(581/HK)が1.9%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.6%、安徽海螺水泥(914/HK)が2.9%、華潤建材科技HD(1313/HK)が2.0%ずつ下落した。
 中国の金融セクターもさえない。中国農業銀行(1288/HK)が1.9%安、中国工商銀行(1398/HK)が1.3%安、中国建設銀行(939/HK)が1.6%安、中国平安保険(2318/HK)が2.1%安、中新華人寿保険(1336/HK)が1.3%安で引けた。
 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄はしっかり。ハンセン科技(テック)指数は1.0%逆行高している。個別では、ライブコマース・プラットフォームの東方甄選HD(1797/HK)が15.3%高、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が6.1%高、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が5.6%高と上げが目立った。
 医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連の銘柄群も高い。来凱医薬(2105/HK)が12.6%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が6.8%、薬明生物技術(2269/HK)が4.5%、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が4.0%ずつ上昇した。
 他の個別株動向では、音楽配信大手の騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック:1698/HK)が9.1%高。同社の1〜3月期決算は24%増益で市場予想を上回った。
 一方、本土マーケットは小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.12%安の3144.15ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。金融株、素材株、公益株、軍事関連株なども売られた。半面、医薬株は高い。消費関連株、不動産株、ハイテク株の一角も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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