バンダイナムコHD、子会社の元従業員が逮捕　モバイル4400台を無断売却「6億円」着服で刑事告訴

　バンダイナムコホールディングスは14日、子会社バンダイナムコエンターテインメントの元従業員が業務上横領の容疑で同日、警視庁に逮捕されたと公表した。

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　同社によると、逮捕された元従業員は、2015年4月頃〜2022年4月頃にかけ、自身が管理していたモバイル端末4400台以上を無断で外務業者に売却するなどして、約6億円を不正に着服していた。

　同社グループとして「本不正行為を受け、当該会社は、当該元従業員を2022年12月20日付で懲戒解雇いたしました。また、当該会社は、2023年1月18日付で、約6億円の損害賠償などを求める民事訴訟を東京地方裁判所に提起し、2023年11月17日に当該会社の請求を認める判決が確定しました。さらに、当該会社は、本不正行為に関し、警視庁に対し、当該元従業員につき告訴状を提出していました」と説明した。

　その上で「当社グループとしましては、このような事態が発生したことを厳粛に受け止め、お客様、株主の皆様をはじめとする関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしますことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

　管理監督責任をとり、バンダイナムコホールディングスとバンダイナムコエンターテインメントの常務取締役、バンダイナムコエンターテインメントの元取締役（合計13人）を3ヶ月間の報酬減額とし、直属の元管理者（合計11人）も社内規定にのっとり処分を行ったとした。