左右に一対あるのに、左右対称に描くのが難しい眉毛。必死に左右のバランスを整えようと何度も描き足していると、びっくりするほど濃く存在感のある眉になってしまう…….そのためあまり深追いせず「とりあえずなんとなく描いて終わらせている」という人も多いのではないでしょうか。
眉毛って存在感が薄いイメージですが、「たかが眉、されど眉」。実は顔の印象を左右すると言われています。
流行によって形や太さは変わりますが、とりあえず左右バランス良く描けていれば、好印象を与えるはず。トレンドのふんわり眉や、ストレート眉ももちろん気になるけれど、それよりもまずはバランス良く描きたい! そんな思いで色々と試した結果、たどり着いた「4つのポイント」をご紹介します。
◆ポイント1:髪の毛のように毎日とかすことを習慣に
眉毛を毎日しっかりとかしている人はほとんどいないのではないでしょうか。髪の毛同様、毎日ブラシでとかすことで毛流れが整い、扱いやすくなります。メイクをしない日でも、できればスクリューブラシでささっとお手入れしてあげましょう。
また、あまりこまめにカットしないことも重要。カットしすぎると、ブラシでとかして毛流れを整えたときに、一部分だけ毛がなくてアンバランスになってしまうこともあります。特に、眉毛の上の部分のカットは要注意!
◆ポイント2:パウダーを活用する
実は、スキンケア後やファンデーションを塗った後に眉毛を描くと油分が残っていて、キレイに色がのりません。そんな時はパウダーを軽くのせると、ノリも発色もアップします。
スクリューブラシにパウダーを馴染ませてとかすと、毛流れも整って一石二鳥!
◆ポイント3:眉を描くときは鏡から最低でも50cm離れる
色々書いてきましたが、これさえ押さえておけば良いのでは? と思えるほど重要なのが、こちらのポイントです。
よく「眉毛は1本1本描き足すように描く!」と雑誌やサイトの美容記事に書かれているので、鏡に近づいて必死にかいている人が多いはず。しかし、離れて見てみると左右のバランスが悪いということが多々ありますよね。
人と話すときの距離は、親しい間柄で0.5m~1.5mが一般的と言われています。ということは、そのぐらいの距離からバランスよく見えればOK。鏡から50cm程度離れて描いてみてください。
◆ポイント4:描き出しは眉の中心から眉尻にかけて
眉頭が眉毛描きのスタート地点と思っている人はいませんか。しかし、眉頭から描いていくとどうしても眉頭の方が濃くなってしまい、のっぺりとして立体感もなく、悪目立ちしてしまう眉に。まずは、中心から眉尻にかけ手先に描いていくようにしてみてください。その際、左右の眉山の高さを合わせるようにすると、バランスの良い眉毛になります。
また、1色のみ、1アイテムのみで仕上げるのも、立体感のない眉になってしまう恐れあり。できればカラーは2色以上、アイテムは、ペンシル、パウダー、マスカラを使うと、よりキレイに仕上げることができます。
◆4つのポイントをふまえて実際に描いてみた!
STEP1. まずは、ポイント1「スクリューブラシでとかす」の後、ポイント3の通り鏡から50cm程度離れ、ペンシルで中心から眉山、眉尻を描いていきます。この時、必ず左右の眉山の高さを合わせるようにしましょう。
STEP2. 続いて、ポイント2のパウダーを使います。ペンシルよりも少し明るめの色のパウダーを眉頭からスタートして全体に馴染ませます。ペンシルで描いた部分は軽めにしてください。
◆スクリューブラシでとかすと、より自然な感じの仕上がりに
STEP3. ここで一度鏡に近づき、極細のペンシルで、足りない部分に眉を足すように描いていきます。
STEP4. 毛流れに沿ってアイブロウマスカラを馴染ませます。
時間がない時はSTEP1・2だけでもOK!
STEP1・2を行った後にスクリューブラシでとかすと、より自然な感じに仕上がります。
初めは大変に感じるかもしれませんが、慣れてくると時間をかけずに行えるようになるので、諦めずにトライしてみてください。時間がない時は、STEP1・2のみで終わらせてもOKです。
◆眉用アイテムを買い足すならプチプラで!
意外とたくさんのアイテムが必要な、眉。持っていない場合、いきなり全て買い揃えるのは大変に思えるかもしれません。そんな時こそプチプラブランドを活用しましょう!
筆者が今回使用したのはこちらのアイテムたちです。※以下、価格は全て税込です。
●dejavu パウダーペンシルアイブロウ(グレイッシュブラウン)990円
楕円細芯で細かい部分も広い部分も描きやすく、ぼかすとパウダーのようにふんわり仕上がります。
●サナ エクセル カラーエディットパウダーブロウ EP03(オータムベージュ)1595円
アレンジ自由自在の濃淡4色パレット。単色使いやブレンドするなど、なりたいイメージに合わせて使えます。
●セザンヌ 超細芯アイブロウ(08 ビターグレージュ)550円
0.9mmの超細芯で眉毛1本1本まで繊細に描けるので、仕上げや足りない部分をちょいたしするのに便利です。
●セザンヌ 極細アイブロウマスカラ(C4 ソフトグレージュ)528円
極細ブラシで地肌にもつきにくく、簡単に毛流れを整えてくれます。アイブロウマスカラ初心者にも手に取りやすいプチプラ価格も魅力的。
筆者は黒髪なので相性の良いグレージュ系のカラーを揃えてみましたが、ブランドが違ったり、アイテムが違ったりすると微妙な色の変化をつけられます。プチプラ系で揃えれば、トライしやすいと思います。
◆眉はひとまずバランスを整えておけば好印象!
眉メイクにイマイチ自信がない人は、いきなりしっかり描いていくのではなく、修正できるように、少しずつ足していく方法が良いでしょう。眉はバランスを整えておけば好印象間違いなし! 今までなんとなく描いていた眉毛難民の方は、ぜひ参考にしてみてください、
<写真・文/佐治真澄>
【佐治真澄】
美容ライター/化粧品会社のPR経験をもとにライターとして活動を開始。現在はWEBを中心に多くの媒体で美容記事を執筆。スキンケア、メイク、ボディ、ヘアケアなど幅広いジャンルに精通。