空港職員が機体から落下 原因はまさかの「連絡ミス」(インドネシア)<動画あり>

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2024年05月22日 14:31  Techinsight Japan

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離陸に向けて機内で準備を行っていた職員が外に出ようとした時、そこにあるはずの可動式階段が動かされていた(『New York Post 「Wild video shows airline worker tumble from plane after not realizing co-workers moved ladder」』より)
インドネシアの空港でアクシデントが発生し、その瞬間を捉えた動画がSNSに投稿されて話題を呼んでいる。機体の入り口で作業していた職員が階段を使って外へ出ようとしたところ、地上にいた別の職員が可動式の階段を動かしてしまい、そのまま落下してしまった。この職員はケガをしたものの、幸いにも命に別状はなかったという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。

【この記事の動画を見る】

事故が発生したのは今月13日、インドネシア首都ジャカルタの「スカルノ・ハッタ国際空港」だ。インドネシアの航空会社「トランスヌサ航空(TransNusa Airlines)」が運航するエアバスA320が、次の離陸に向けて準備をしているところだった。

機内や地上で数人の職員がそれぞれ仕事をしており、地上にいた職員2人が、機体に乗り降りするための可動式の大きな階段を撤去しようとする様子が動画で撮影されていた。

この2人は機内での作業を終えたと思っていたようだが、1人の職員がまだ機内に残っていた。この職員は最後に機内を確認するように後ろ向きのまま外に出てきたが、すでに階段は動かされていた。足元を確認しないで一歩踏み出してしまったこの職員は、数メートルの高さから落下して地面に叩きつけられた。手にしていた書類が宙に舞う様子も映っている。

トランスヌサ航空は事故の原因として、機体から落下したフライト・コーディネーターの職員と階段の移動を担当していた職員との間で、連絡ミスが起きたことを挙げている。落下した職員はケガをして治療を受けたものの、命に別状はないと報道されている。


「トランスヌサ航空にとって、運航のあらゆる面で安全が最優先事項です。事故の再発防止のため、地上業務の請負業者『PT Jasa Angkasa Semesta』とともに、セキュリティ手順の強化とより厳格な防止策を講じました」と、トランスヌサ航空はコメントを公表した。

また今回の件は、「機体のドアが閉まるまで可動式の階段を設置したままにすること」という航空規則に違反したとみられ、空港側でも今回の事故について調査が行われている。

この動画はネット上で拡散されており、「これは痛そう。全然笑えないよ」「この人は訴訟を起こすべき」「動画を撮影していたということは、イタズラだったりして」「これより低い高さからでも、首を折って死亡する可能性があるよ」といったコメントがあがっている。

ちなみに昨年1月には英ロンドン・ヒースロー空港で、初出勤の客室乗務員が離陸前に脱出用シューターを作動させ、飛行機の遅延や混乱をもたらしていた。



画像は『New York Post 「Wild video shows airline worker tumble from plane after not realizing co-workers moved ladder」、「Airline crew blasted for ‘life threatening’ photo shoot on plane wing」(CEN)』『M Zulqarnain B X「JUST IN」』『Shauns_Aviation X「Another photo from the ramp! Photo via Lorcan Meehan on Facebook」』『Ivan Leon X「British Airways Boeing 777-300ER - Cape Town International Airport International Terminal - 26 January 2022.」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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