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前回からの続き。私は1年前に夫を亡くしました。2人の息子たちはすでに家庭を持って自立をしており、私はひとりで暮らしています。昔は、子育てが窮屈で仕方ありませんでした。育児で発生するすべてのことが煩わしくてたまらなかったのです。そして私は「子どもを生かすことだけに専念しよう」という考えに至りました。衣食住を整え、生活や学校に必要な最低限のものを与えてさえいれば、子どもは勝手に育っていく。そう思っていたのです。そうしてそのお陰で、子どもたちは立派な大人へと成長しました。ここで私はようやく「子どもを産んで良かったな」と思うようになったのです。このまま最期の日を迎えるまで、一緒に暮らしたい。そう思っています。
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この子たちはなんて薄情なのでしょうか。
最終的には、私を高齢者施設にでも入れるつもりなのかもしれません。そうしてもいい……でも費用は一切払うつもりはありません!!
私は一緒に暮らしたいといっているのに、勝手に施設に入れるのならば、その費用は親不孝者の息子たちに出させてやる!!
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「老後はさ、育児の成績表みたいなものなんだよ」
ジロウの言葉には腹が立ちました。つい思いっきり怒鳴ったら、ジロウ夫婦は帰ってしまいました。
私だって、大変ながらも一生懸命子育てしてきたっていうのに……。
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同居を申し出たところ、子どもたちからことごとく拒否をされました。
親を見捨てるなんて、何て親不孝な子どもたちなのかしら……!
つい腹立たしさが勝ってしまいましたが、自分が過去にしてきたことが巨大なブーメランになって返ってきただけなのかもしれません。
たしかに必死だった育児の日々。
けれどまさか子どもの心に傷を残してしまうような幼少時代を過ごさせてしまっていただなんて……。
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子どもたちに頼れないと分かったいま、最後に私ができることは子どもに迷惑をかけない老後を過ごすことなのかもしれない……そう思うのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙