年収1200万円の部長が、年収260万円の電話番に…定年後の「再雇用」の現実――年収が激減した人たちの後悔トップ5

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2024年06月30日 16:00  日刊SPA!

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※写真はイメージです
あのときの決断で年収が激減してしまった人たち。これまで取材した記事の中から、そんな彼らの後悔の声を集めてみた。今回は反響の大きかった2019年の記事をランキング形式で発表する。第1位の記事はこちら!(初公開2019年3月30日 記事は取材時の状況です) *  *  *

「ギリギリ逃げ切れるはず!」。そんな楽観的な見方をしがちな50代だが、少し目を凝らせば、すぐそこは阿鼻叫喚の地獄絵図。30代で年収600万円オーバーするも、順風満帆な人生から一転して負け組への転落。それは明日の我が身なのだ。

◆会社に最後までしがみつく「再雇用」の現実

 人生の後半戦を見据えて、定年後も会社に再雇用してもらおうともくろむ人も多いだろう。確かに高年齢者雇用安定法により、企業には65歳までの雇用確保義務が生じるようになった。人事ジャーナリストの溝上憲文氏は、現状をこう語る。

「企業は『継続雇用制度の導入(再雇用)』、『定年の引き上げ』、『定年廃止』の3択を迫られ、8割以上が再雇用導入を選択しています。ただし、再雇用の多くは契約社員で、管理職も一兵卒。年収は300万円程度です」

 中高年のキャリア支援を手掛ける佐々木一美氏に寄せられた事例は、以下の通りだ。

「外資系広告代理店で年収1200万円の部長が、年収260万円の電話番。大手メーカーで年収1000万円の生産管理部長が、現場のライン工で年収240万円。管理職といえども、倉庫管理や保有する不動産の警備員、管理人など容赦ありません。基本的に一回退職している以上、キャリアは断絶します」

◆使えない”ゾンビ社員”は徹底的に冷遇

 近年では、役職定年を迎える50〜55歳での早期退職を促し、その後の10年、15年を再雇用で使役する企業も増加傾向という。

「また、能力によって再雇用後の待遇に差をつける企業も増えています。有能な人間にはそれなりの報酬を提示する代わりに、使えない”ゾンビ社員”は徹底的に冷遇するか定年前に辞めるように仕向ける。職場でも老老格差が当たり前の時代になるでしょう」(溝上氏)

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<今後の人生の目標は何ですか?>
・仕事はロボットのようにこなし、趣味や家庭に生きる 72人
・出世は諦め、今の職場で働き続ける 56人
・転職・独立してやり直す 42人
・今の職場で挽回して、ひと花咲かせる 30人

※年収が400万円以下に激減した50代男性・200人が回答=======

「今後の目標」を問うアンケートでは「今の職場でひと花咲かせる」(30人)に対して、「今の会社で働き続ける」(56人)、「ロボットのように仕事をこなす」(72人)と大多数が50代にして諦めの境地に。しかし、定年までのひと踏ん張りが、再雇用後の人生に大きく影響することを、決して忘れてはならない。

取材・文/週刊SPA!編集部 アンケート協力/エコンテ

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