パリ五輪に臨むバレーボール女子日本代表12人が決まった。1日、都内のNTCで真鍋政義監督(60)が会見し、リザーブ選手1人を含む13人を発表。主将でエースの古賀紗理那(28)石川真佑(24)らに加え、守備専門のリベロは小島満菜美(29)と福留慧美(26)の2人が選ばれた。選び抜かれたメンバーで挑む五輪の目標は、12年ロンドン大会の銅以来のメダル獲得に設定。NTCで合宿中の12人は精力的に汗を流した。11日にフランスへ渡り、本番に向けた最終調整に入る。
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「メダルを取りたい」。古賀は、主将として臨む初の大舞台へ、力強く狙いを定めた。「男子の方が期待されてるのも分かっているし、気にしていないけど…。人が期待していようがしてなかろうが、大きな目標を口に出すことは全然恥ずかしいことじゃない」。注目を集める男子代表と女子代表の間に一線を引いた上で、堂々と宣言。パリ出場権獲得後から募らせていた思いを初めて公にした表情は晴れやかで、自信がにじんだ。
これまではあえて誰も五輪の目標は口にしてこなかった。「本大会よりも五輪予選の方が難しい」という真鍋監督の思いのもと、見据えてきたのは一貫して「五輪切符」。6大会連続出場を決めた直後も「選手とスタッフと話し合ってから」と話すにとどめていた。
そして開幕1カ月前を切った6月29日。4〜5人ずつに分かれて行った話し合いで、まず古賀は言った。「自信を持ってメダル獲得と口に出そう」。他グループからも、同じ言葉が並び、チームとして目指すものがしっかりと固まった。
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指揮官は東京五輪10位の結果を踏まえ、表彰台には1次リーグ→準々決勝→準決勝突破の「3ステップ」アップが必要とした。その中でつかんだVNL銀メダル。「メダルを取ったのが自信になったので、最終的にこの目標になった。世界の強豪にも勝てる、という思いを持ってやってくれれば(パリでも)メダルは取れる」と力を込めた。
パリでの挑戦は、28日ポーランド戦から幕を開ける。古賀は「メダルを取る気持ちでこの1カ月を過ごす」と引き締めた。12年ロンドン大会以来のメダル奪取−。12人一丸で狙う場所が、固まった。【竹本穂乃加】
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