高橋一生主演「ブラック・ジャック」原作改変に賛否 人物デザイナーが説明「世界線が違う」

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2024年07月05日 18:01  日刊スポーツ

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高橋一生(2024年4月撮影)

テレビ朝日系で6月30日に放送されたスペシャルドラマ「ブラック・ジャック」で、原作とは性別などが異なる描かれ方をした一部キャラクターについて、人物デザイン監修などを担当した柘植伊佐夫氏が5日、自身のX(旧ツイッター)で説明した。


同ドラマは、手塚治虫氏の名作医療漫画を原作とする、法外な治療費を請求する無免許の天才外科医ブラック・ジャックの活躍を描いた物語で、俳優高橋一生(43)が主演。監督は城定秀夫氏、脚本は「JIN−仁−」で知られる森下佳子氏が務めた。


ブラック・ジャックのライバル的存在であるドクター・キリコ役を演じたのは女優の石橋静河。原作では男性であるキリコが今作では女性に変更されたことで、SNS上では賛否を呼んでいた。


柘植氏はオファーの段階でキリコが女性となることを知らされていたといい、「石橋さんとは何作かご一緒していましたから新しく素敵なキリコになるだろうと思いました。そこで『女性がキリコになる』というのは原作とは背景や設定が異なりますので、原作と同じ容姿にはしないことを決めました。世界線が違いますから形だけ原作と同じ姿にするのは正しくないと感じたからです。ただし最小限に、『眼帯』『白髪』という記号は視聴者との架け橋に残しました」と振り返った。


同キャラクターの人物デザインについては「今回のテーマが『美醜』であり、BJはじめメインキャラクターが全員『容姿の課題』を抱えている以上、キリコにも暗い過去がありそれを隠そうと反転させた容姿である必要がありました。暗い過去の具体が作品内では語られていないので、逆に浮世離れをした衣装やウィッグによってそれを暗喩させました。奇異さのあるファッションですから、視聴者が原作のキリコ像との乖離や非現実感にハレーションを起こすと予想しましたが、そのルッキズムのメタ体験が今回のキリコデザインの目的の一つであって、本作のテーマだと考えました」。そのほか、デザインコンセプトや、ヘアスタイル、衣装などについても設定を細かく説明した。


最後に「さまざまなご意見や反応をしていただけることにとてもありがたく感謝いたします。扮装についてのすべての判断と責任は私にありますので、扮装チームのメンバーはこの制作の条件下で本当に精一杯良い仕事をしてくれたことを申し添えておきます。皆さんにはご視聴に心から感謝いたします」とつづった。

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  • 実写化改悪、ちょっとは学べよ 見てないけど
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