おしゃれに気合いが入るのは、どんなときですか? 繁華街へのお出かけやダンナさんとのデートもそうですが、女友達と会うときもそのひとつではないでしょうか? トレンドのアイテムやブランドなど、同性ならではの厳しいチェックもありそうです。「元同僚とランチに行った」というトピックが、ママスタコミュニティにありました。お店に現れた彼女の格好が、あまりにラフでびっくりしたと言います。
普段はもっとおしゃれなのに。私とのランチはその価値もないの?
『ランチを一緒にしたのは初めてだったのですが、ひどく手抜きな格好&すっぴんでやってきた元同僚にがっかりしました。彼女が選んでくれた、おしゃれなお店だったのに。私とのランチはおしゃれする価値もないってこと? 社交辞令的に「また会おうね〜」と別れたけど、もう次はないつもりかな?』
元同僚はナチュラル志向のようで、普段のメイクも日焼け止めとパウダーのみ。この日はそれすらもなく、文字通りすっぴんだったそうです。投稿者さんもそれについては「もともとそういう人だから」と理解したものの、気になったのが服装。動きやすさ重視&汚れるのが前提の、職場Tシャツだったとか。誰もが制服を着ている学生時代。初めてプライベートで会った友達が意外なファッションセンスで驚くことはありそうですが、つまりはそういうことでしょうか? しかし投稿者さんは彼女の通勤服を見る機会が、これまで何度もあったそうです。
『職場のロッカー室で何度も目にしていた私服は、普通におしゃれでした。なのにどうして、おしゃれな店に来るのに仕事用のTシャツなんだろうって……』
おそらく投稿者さんはお店の雰囲気に合わせて、そして元同僚に久しぶりに会えるうれしさから、少しおしゃれなスタイルで行ったのでしょう。それだけに余計にがっかりしてしまったようです。
選んだ店はおしゃれなのに、服装は手抜きという謎
トピックに集まったコメントの意見は、さまざまでした。
『わかる。どうでもいいみたいな身なりで来られると「私のことは、どうでもいいんだな」と思う。もう誘わないかな』
投稿者さんに共感するコメントもありました。「相手は投稿者さんのこと、友達だとは思っていなさそう」と考える人も。
『友達と会うときはおしゃれしないと、不快に感じる人もいるんだね。面倒だな』
『そういうのを気にする人がいるんだ……。出産後の私はお出かけも通勤も近所も、全部同じ服装だよ』
投稿者さんの考えを、過剰な反応ととらえる人もいます。「たかがランチで?」という声もありました。たしかに、たかがランチ、そしてたかが服装です。しかしそこに会う相手への気持ちが自然と表れるものが身だしなみではないでしょうか。その人が普段とはちょっと違うアクセサリーを身に着けていたりすると、「私と会うのを楽しみにしてくれていたのかな?」と感じることもあるでしょう。パーティに行くようなスタイルとまではいかなくても、近所にゴミ捨てに行くような格好では、自分の存在を低く見られた気分になっても無理はありません。ただ、もう一度考えてみましょう。ランチの場所としておしゃれな場所を選んでくれたのは、彼女です。つまり場所を選ぶ時点までは投稿者さんに会うのを楽しみにしていた、と考えられないでしょうか? 場所だけおしゃれで、服装は手抜き。元同僚の行動はアンバランスに感じられます。
元同僚になかったのは時間の余裕?それとも?
『お相手は、忙しいなかで時間を作って来たのでは?』
急な仕事が入った合間を抜けてきた可能性はありそうです。「ランチ後に出勤予定だったのでは?」という想像もありました。
『私が夜勤明けでランチに誘ってもらったときは、ただの通勤スタイルだった。対する同僚はめっちゃおしゃれだったから、一緒にいて申し訳なかった』
逆の立場からの体験談もありました。投稿者さんの場合も、悪いタイミングでのランチになってしまったのかもしれません。親しい仲なら「その格好、どうしたの? これから仕事?」などと聞けても、かつての同僚となるとそこまで聞けるわけではないのかもしれません。会った瞬間に勢いで尋ねればよかったのでしょうが、しばらくしてからわざわざ服装を話題にするのも気が引けます。「寝坊したんじゃない?」という推測もありました。日焼け止めすら塗っていなかったということは、それも有り得ます。少なくとも店を選ぶ時点ではあった余裕が、当日はなかったわけです。時間の余裕がなかったのならまだしも、心の余裕がなかったのだとしたら……?
『おしゃれな店はセレクトできるのに、仕事用のTシャツで来るなんて。心が病んでいるんじゃない? ちゃんと話を聞いてあげた?』
どうやらこの指摘は的確だったようで、投稿者さんも「そういえば、会ったときにそのようなことを言っていました」と返答。投稿者さんの退職後に同僚の異動が続き、もともと激務だった職場がさらに激務になっているのだそうです。「話ができる同僚がどんどんいなくなり、メンタルをやられてしまったと言っていました」と教えてくれました。投稿者さんは服装に気を取られて、彼女が大変な状況にあることを見抜けなかったのかもしれません……。
『親しい人の態度に失望させられたとき、前向きに解釈するのが難しいことはあると思う。でも最低限「何か事情があるのかも」と考えることが、自分の精神衛生にもいいんじゃないかな』
今回の場合は、実際に「何か事情があった」ようです。彼女はかつて同じ職場で励ましあい、ときにはグチを言いあってきた大切な仲間だったはず。服装の気合いうんぬんは脇へ置き、できるだけ早く「次はいつ会える?」と投稿者さんのほうから連絡をしてみてはいかがでしょうか。
文・鈴木麻子 編集・みやび イラスト・神谷もち
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