「妻を下ネタに使われたくなかった」セクハラ上司に苦しんでいた男性 結婚を内緒にしていたら……

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2024年09月24日 16:20  キャリコネニュース

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上司からハラスメントを受けたとき、同僚にまで責められたら精神的なダメージがより大きくなってしまう。ITエンジニアの50代前半の男性(千葉県/年収500万円)は、18年前に上司のハラスメントと同僚の心ない言動で休職に追い込まれた経験を語る。

男性は同僚と絶縁したが、もともとは仲良く仕事をしており、上司の愚痴を言い合う仲だったという。(文:福岡ちはや)

同僚から「休職するのは単なるわがままで、そのうちクビになる」

頻繁に飲みに行くほど良好だった部署内に暗雲が立ち込めたのは、上司の異動がきっかけだった。上司に取り入っていた女性社員が後釜に選ばれ、そこから職場の雰囲気が悪くなったのだ。

「部署内の人は次々と辞めていきました。最終的に上司の女性、同僚、私の3人が残りました。(中略)上司はセクハラ発言がひどく、日頃から『昨日SEXした?』とか『トイレ長いね、シコってんじゃねえよ』みたいなことを言っていました」

日頃の言動が目に余るので、男性は結婚しても上司に報告しなかったという。「妻を下ネタの対象にしてほしくなかった」と理由を語る。ところが、どこからか結婚した情報が洩れてしまい、男性は上司から問い詰められた。

「私はシラをきりとおしましたが、そこから上司からキツく当たられるようになりました。眠れなくなったり汗が急に出たりするようになり、医師からうつ病と診断されました」

上司から日々手酷く扱われ、精神的に追い込まれてしまった。しかも、同僚からも冷たい態度を取られてしまう。

「仲良しだった同僚は『結婚を報告しない私が悪い。自業自得』と言い、私を無視するようになりました。うつ病がひどくなり、医師から診断書をもらって休職しました。同僚は『休職するのは単なるわがままで、そのうちクビになる』と言いました」

傷口に塩を塗るような残酷さだが、そんな同僚も男性が結婚したときはお祝いをしてくれたそうだ。だからこそショックが大きかったのだろう、男性は「休職前は絶望感でいっぱいで、誰も味方はいませんでした」と当時の胸中を語った。

ハラスメント上司は社内に悪いうわさが広まり……

休職中には同僚から手紙やメールが来たというが、「ありがとう」とメールするのみで、それ以上は接触しなかったという。同僚の仕打ちを忘れることができなかったようで

「年賀状をやりとりしていましたが、私は年賀状で返すことなく、メールでお礼を書くのみでした」

と最低限の付き合い方にとどめていた。その間も苦しんでいた男性は、人事への相談の結果「休職から1年後」本社へ転勤し引っ越しする事になった。

「引っ越し先の住所は同僚に教えませんでした。古い住所で年賀状が来ましたが、私は礼をメールするのみでした。同僚が本社に出張に来たことがありましたが、私から近づくことはしませんでした。向こうから『どこに引っ越したの?』と聞いてきました。私は『言いたくない』と返しました。会話したのはこれが最後です」

転勤を機にはっきり同僚を拒絶したのだ。ちなみに男性の休職の1年後に上司が産休に入ったため、部署は同僚1人だけになって解体されたという。また、社内に広まった悪い噂が原因で上司は受け入れ先をなくし、復職に3年もかかったそうだ。

「(上司は)復職先で役職がなくなり、退職してアルバイト生活をしていると噂で聞きました。私は本社で実力をつけ、今は独立して充実した毎日を過ごしています」

過去のひどい行いは、いつかまわりまわって自分のもとへと返ってくるようだ。

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このニュースに関するつぶやき

  • 作り話っぽいのよね。こういう上司がいる場合、会社風土がこういう感じだったりするから。
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