新大関・大の里、伝達式で「唯一無二の力士を」所要9場所“史上最速大関”の誕生【大相撲】

関脇・大の里（24、二所ノ関）の大関昇進が正式に決定した。両国国技館で25日、大相撲九州場所（11月）の番付編成会議と臨時理事会が行われ、秋場所で優勝した大の里の大関昇進が“満場一致”で承認された。

その後、茨城県・阿見町の二所ノ関部屋で昇進伝達式が実施され、使者として訪れた出羽海理事と放駒親方が「関脇・大の里が全会一致で大関に推挙されましたことをご報告いたします」と伝えた。

大の里は師匠の二所ノ関親方（元横綱・稀勢の里）の隣で「謹んで申し上げます。大関の地位を汚さぬよう唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」と口上を述べた。

秋場所は13勝2敗の好成績で自身2度目の優勝を飾った大の里。直近3場所（小結1場所、関脇2場所）で優勝2回の計34勝を挙げた。

幕下付け出しデビューから所要9場所での大関昇進となり、昭和以降では豊山と雅山の所要12場所を大幅に上回って“史上最速”に。

伝達式を終え「実感が湧きました」と口にした大の里は、「本当にこれからだなと思いますし、まずこの番付になり今までとは違うと思うんで、もっと自覚を持って結果が全てだと思うので、そのためにしっかり稽古して11月場所を迎えたいなと思います」と気持ちを新たにし、決意を語った。