「プリキュア」立ち上げコンビ・西尾大介監督&鷲尾天プロデューサー、フルCG短編アニメーションで20年ぶりに復活

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2024年09月26日 12:52  ORICON NEWS

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東映アニメーション製作のフルCG短編アニメーション『あめだま』場面カット(C)Baek Heena
 東映アニメーション製作のフルCG短編アニメーション『あめだま』(英語表記:Magic Candies)が、「第29回釜山国際映画祭」(韓国)のワイド・アングル短編ショーケース部門に公式招待された。同作は、韓国の絵本作家ペク・ヒナ氏の『あめだま』『ぼくは犬や』(韓国:Storybowl、日本:ブロンズ新社)が原作。原作者の地元・韓国で初披露となる。

【画像】『あめだま』ポスター

 コミュニケーションが苦手な子ども「ドンドン」が不思議なあめだまを通じてさまざまな真実の声を聞き他人の心を理解し、自分の気持ちを伝えるようになる過程を描いたフルCG短編アニメーション作品。

 監督は、『ドラゴンボールZ』『金田一少年の事件簿』『ふたりはプリキュア』の西尾大介氏、プロデューサーは鷲尾天氏。西尾監督と鷲尾プロデューサーは、長く続くヒット作「プリキュア」シリーズを立ち上げたコンビで、今回の『あめだま』で約20年ぶりのコンビ復活になる。

 またアニメーション制作は『THE FIRST SLAM DUNK』のダンデライオンアニメーションスタジオの制作陣が集結し、原作の持つ独創的な世界を3Dアニメーションで鮮やかに再現した。音楽は日本アカデミー賞・最優秀音楽賞を受賞し、数々の大型ドラマ・映画で音楽を担当、「プリキュア」シリーズでもBGMを担当している佐藤直紀。ドンドンの気持ちに寄り添った柔らかくあたたかな楽曲が大きな感動を呼び起こしている。

 原作者のペク・ヒナ氏は、『ふわふわくもパン』をはじめ『お月さんのシャーベット』『天女かあさん』『ピヤキのママ』『おかしなおきゃくさま』など、個性あふれるキャラクターと魅力的なストーリーを繊細な手作りの立体造形と独創的な手法で表現し、多くの作品を執筆してきた。2020年には「児童文学界のノーベル賞」と言われるアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞し、世界に認められる児童文学作家の地位を確立している。

 日本でアニメーション化されたことについて、「韓国で製作できなかったことは残念だが、日本の制作チームが誠実に向き合ってくれて満足できる作品が完成し、とてもうれしく思っている。絵本『あめだま』は韓国の読者に愛されてきた作品なので、韓国的な情緒や背景、アイデンティティが曖昧になることを懸念していたが、映像制作チームはソウルで綿密なロケハンを敢行するなど、細心の注意を払ってくれた。原作を尊重する彼らの態度に深く感動した」と、アニメーション製作を受け入れた理由や制作過程について明かしている。

 『あめだま』は、今年3月の「第25回ニューヨーク国際子供映画祭」(アメリカ)短編コンペティションアニメーション審査委員最優秀賞・観客賞の2冠を達成、「第64回ズリーン国際子供・若者映画祭」(チェコ)の子供短編部門で審査員賞を受賞した。また、「第50回シアトル国際映画祭」「第57回シッチェス映画祭」「第68回ロンドン国際映画祭」など海外有数の映画祭に公式招待されている。

 なお、「釜山国際映画祭」では、韓国プレミア上映を記念して韓国語版で披露される。10月3日、10月4日の上映後には、ペク・ヒナ氏と鷲尾プロデューサーが登壇して原作とアニメーションに関するトークが予定されている。

 日本国内では「札幌国際短編映画祭」で国内プレミア上映(10月13日)、「キネコ国際映画祭」(東京/11月2日、3日、4日)で上映することが決まっている。

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  • プリキュアについては、この21年続くシリーズの第一作を作り上げてくれたことに敬意と感謝を抱きます。記事の作品については、あまり興味が持てませんでした。
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